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オジー・オズボーン最終公演、スティーヴン・タイラーのパフォーマンスは公演直前に急遽決まったものだった、音楽監督トム・モレロが舞台裏語る

2025/08/21 17:12掲載
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Tom Morello and Steven Tyler (07.05.2025 Back to the Beginning) 
Tom Morello and Steven Tyler (07.05.2025 Back to the Beginning) 
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)ブラック・サバス(Black Sabbath)の最終公演『Back To The Beginning』には、エアロスミス(Aerosmith)スティーヴン・タイラー(Steven Tyler)ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)ロニー・ウッド(Ronnie Wood)も参加しました。

この公演の音楽監督を務めたレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ(Tom Morello)によると、タイラーのパフォーマンスは公演の直前に急遽決まったもので、出演予定ではなかったウッドは公演当日に現れたという。

モレロは、タイラーのパフォーマンスの舞台裏を、エディ・トランクがホストを務めるSiriusXMのラジオ番組『Trunk Nation』の新しいインタビューの中で振り返っています。

「公演の全てが決まったのは2日前だった。最後の最後まで状況は変わり続けていて、出演予定者が抜けたり、2週間前に話していた内容とは違うことをやると決めた人もいたりと、まるでカードの束が何度もシャッフルされているような感じだったんだ。

スティーヴン・タイラーのセットは、スーパーグループのセットの一つを締めくくるものとして、公演の48時間前に急遽決まったものだった。“Train Kept A-Rollinをやろう”ということになった。公演当日、出演予定ではなかったロン・ウッド(ロニー・ウッド)が来て、彼と一緒に“Train Kept A-Rollin”のリハーサルをすることになった。“Train Kept A-Rollin”のリハーサルは、公演当日、公演の早い時間に、メタリカの楽屋で行った。その時、ロン・ウッドと初めてその曲を一緒に演奏したんだ。

知っていると思うけど、スティーヴンの声についてはいろいろと言われていたが、彼はとても良い声だったし、リハーサルでも素晴らしい歌声だった。

彼には天才的なアイデアがあった。俺たちは“Train Kept A-Rollin”と“Walk This Way”をやっていて、“Walk This Way”を終えて本当にいい感じになっていた。次の曲に移ろうとしていたら、スティーヴンがマイクの前で“You need coolin'”と歌い始めたんだ。それでは俺たちはすぐに“Whole Lotta Love”を演奏し始めたんだよ。それを公演本番でもやった。最高の瞬間だったよ。

(司会者が“Whole Lotta Loveをやるのは計画されていたんですね?”と尋ねると)

そう。計画されていたよ。リハーサルでやってたからね。

(司会者が“Whole Lotta Loveを歌って自分の声を試すなんて、本当に難易度の高い挑戦だね?”と言うと)

俺もそう思った。でも、彼はリハーサルでは完璧に歌いこなしていた。リハーサルで完璧だったから、本番もできる自信はあったよ。

(司会者が“タイラーは、オジーやサバスの曲をやらなかった唯一の男だけど、ある意味、それがスティーヴン・タイラーらしいってことだ”と言うと)

そうだね。正直言って、ブラック・サバスがエアロスミスに大きな影響を与えたとは思わない。でも彼は同世代のアーティストとして敬意を示しつつ、スタジアムを揺るがすようなパフォーマンスを見せてくれた。それこそが俺たちが必要としていたものだったんだ」

■スティーヴン・タイラーのパフォーマンス

"Train Kept A-Rollin'"(Aerosmith)
(Steven Tyler, Ronnie Wood, Nuno Bettencourt, Tom Morello, Andrew Watt, Rudy Sarzo and Travis Barker)

'Walk This Way / Whole Lotta Love' (Aerosmith / Led Zeppelin)
(Steven Tyler, Nuno Bettencourt, Tom Morello, Andrew Watt, Rudy Sarzo & Chad Smith)