HOME > ニュース >

レッド・ツェッペリンやディープ・パープルのリードシンガー候補だったテリー・リード死去

2025/08/06 01:23掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Terry Reid - Michael Putland, Hulton Archive, Getty Images
Terry Reid - Michael Putland, Hulton Archive, Getty Images
レッド・ツェッペリンやディープ・パープルのリード・シンガーに名前が挙がったことでも知られる、英国のヴォーカリスト/ソングライター/ギタリストのテリー・リード(Terry Reid)が死去。英ガーディアン紙が彼の代理人に亡くなったことを確認しています。75歳でした。

リードは9月9日に開始予定だった英国、アイルランド、ノルウェーでの公演が、深刻な健康問題のため延期され、その後、7月末に、がんと闘っている彼の医療費を捻出するためのクラウドファンディング・キャンペーンがGoFundMeで開始されていました。GoFundMeのページには、こう書かれています。

「ここ数ヶ月、テリーはがんだけでなく、他の深刻な健康問題とも勇敢に闘ってきました。彼の闘いは静かで勇敢なものでしたが、それは大きな個人的な代償を伴っています。彼は入退院を繰り返し、繰り返しの治療と不安に耐えてきました。そして最近では、長く待ち望んでいた6週間のツアーをキャンセルせざるを得ませんでした」

テリー・リードは1949年11月にケンブリッジシャーに生まれる。10代前半からバンド活動を開始し、1960年代末にローリング・ストーンズのアメリアツアーのサポートバンドとしてツアーに参加する頃には、既にパワフルなヴォーカリストとして知られていた。この時代、その強力な声から「スーパーランズ(Superlungs)」の愛称で知られたリードは、クリーム、フリートウッド・マック、ジェスロ・タルのオープニングアクトも務めた。

リードはジミー・ペイジから、レッド・ツェッペリンの前身となるバンドのリード・ヴォーカルにオファーされたが断った。リードはレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のメンバーが初めて公認したドキュメンタリー映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング(原題:Becoming Led Zeppelin)』(日本9月26日公開)にも登場した。

その後まもなく、リッチー・ブラックモアからディープ・パープルに誘われるがリードはこの申し出も断った。

リードは1968年の『Bang, Bang You're Terry Reid』を皮切りに、6枚以上のソロアルバムをリリースした。彼の曲の多くは、同時代のアーティストや、後にファンとなったジャクソン・ブラウン、チープ・トリック、クリス・コーネル、クロスビー、スティルス&ナッシュ、ホリーズ、ジャック・ホワイトなどによってカヴァーされた

リードに関する有名な話として、ソウルの女王アレサ・フランクリンは、当時18歳のリードについて「イギリスで起きていることは三つだけ:ローリング・ストーンズ、ビートルズ、そしてテリー・リードよ」と語ったとされている。