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ドリーム・シアターのマイク・ポートノイ 「自分はテクニカルなドラマーではない」 ドラミングで最も重要なことも明かす

2025/07/31 19:37掲載
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Mike Portnoy
Mike Portnoy
ドリーム・シアター(Dream Theater)マイク・ポートノイ(Mike Portnoy)は「自分はテクニカルなドラマーではない」と考えており、「ドラムを叩くことよりも、曲を演奏することのほうが重要」で、ドラミングで最も重要なのは「グルーヴ」だと主張しています。

最近のインタビューで、SNSで1000万人以上のフォロワーを持つドラマーのEl Estepario Siberianoに、こう話しています。

「俺は全然テクニカルじゃないんだ。ドリーム・シアターで演奏している音楽はとてもプログレッシブでテクニカルだから、変に聞こえるかもしれないけどね。でも正直なところ、ドラマーとしてドラムを叩くことよりも曲を演奏することのほうが大事だと思っている。君のように、俺には理解できないようなドラムを演奏する、上手くて素晴らしいドラマーはたくさんいる。でも、俺にはどうやってあんなに手足を速く動かせるのか分からない。理解できないんだ。多分、それは俺の能力を超えているからだろうね。

俺にとってドラムを叩くときは、曲のことをより考えている。ドラムを叩くことよりも、曲を演奏することのほうが重要なんだ。例えばドリーム・シアターの場合、俺はドラムの後ろにいる。それが自分を表現するためのツールであり、俺の楽器なんだ。でも曲を書いているときは、ギターのパートやキーボードのパート、他のメンバーが何をしているか、作曲やメロディ、楽器の配置、時には歌詞のことも考えている。

俺はそういうこと全てについて考えながら、ドラムのことも考えている。でもそれはあくまで俺の考えだ。信じられないほどテクニカルなドラマーがたくさんいて、彼らがやっていることを羨ましく思うよ。ただ、今の俺にはその技術がないんだ。

俺にとって一番大事なのはグルーヴだ。やることすべてが心地よく感じられなければならない。こういう音楽を書くときは、何が起きているかすごく意識している。拍子や変拍子、リズムやパターンも理解している。そういうことを理解して意識するのは自分にとって良いことなんだよ。でも結局のところ、演奏するものはいつも気持ちよく、自然に感じられるようにしたいんだ。

作曲している時や、パートを作ろうとしている時は、考えることは良いことだ。でもツアーに出てライヴで演奏するときには考えたくない。もし考え始めたら、絶対にミスると思う。例えば足が何をしているか考え始めたら、すぐにパニックになる。だから、ただ感じて、演奏して、その瞬間、その雰囲気、そのグルーヴに浸る必要がある。俺にとってそれが一番大切なことなんだ」