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ブラック・サバスのギーザー・バトラー、オジーとの初めての出会いと「俺たちの人生で最も信じられない旅の始まり」を回想 「オジーは笑いの王子だった」

2025/07/29 08:50掲載
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Ozzy Osbourne and Geezer Butler (Image credit: Tibrina Hobson/WireImage)
Ozzy Osbourne and Geezer Butler (Image credit: Tibrina Hobson/WireImage)
ブラック・サバス(Black Sabbath)ギーザー・バトラー(Geezer Butler)は英サンデー・タイムズ紙に寄稿し、「俺にとってオジーは闇の王子ではなく、むしろ笑いの王子だった。彼は笑いのためなら何でもする、生まれながらのエンターテイナーだった」と語り、オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)との初めての出会いと、「俺たちの人生で最も信じられない旅の始まり」を回想しています。

「バーミンガムのロッククラブ、ペントハウスで徹夜をした帰りに、初めて彼の存在に気づいた。俺は肩まで伸びた長髪でヒッピーのような格好をしていた。オジーはバーミンガムのソウル・オールナイトから帰る途中で道路の向かいにいた。短く刈った髪にモッズスーツを着ていた。まったく正反対の二人だったんだ。その時はまだ、俺たちが1年以内にブラック・サバスを結成し、新たなロックの形態を創造することになるなんて、夢にも思わなかったよ」

バトラーは、1968年にバーミンガムの音楽店で「オジー・ジグ、ライヴを探している(Ozzy Zig needs a gig)」という広告を見たときのことを思い出しています。その広告にはオジーの住所も記載されていたので、バトラーがその住所を訪ねたところ、オジーは不在だったため、バトラーはオジーの姉に自分の住所を伝えました。

「その日の夜遅く。バトラー家が夕食をとっているとき、ドアをノックする音がした。兄弟がドアを開けて“おい、何かがお前を呼んでいる”と言った。俺は“何かってどういう意味?”と聞くと、“見ればわかる”と言われた。

そこにいたのはオールナイトからの帰り道に見かけた、あのショートヘアのモッズだった。ただ、彼はスーツは着ておらず、父親の茶色い作業着を着て、肩に煙突掃除用のブラシをかけ、犬のリードに靴をつけて、裸足で靴を履いていなかった。彼は“俺はオジーだ”と言った。笑いが収まった後、俺は“OK、バンドのメンバーだ”と言った。こうして俺たちの人生で最も信じられない旅が始まったんだ」

バトラーはまた、この寄稿でオジーとの最後の共演となったブラック・サバスの最終公演『Back To The Beginning』についても振り返っています。詳しくはこちら

バトラーはこの寄稿の報酬を放棄し、そのお金をバーミンガム小児病院に寄付しています。