ジミー・ペイジがかつて所有し74年にコンテストの賞品として贈られたギターがオークションへ　落札予想価格は1千万円

レッド・ツェッペリン（Led Zeppelin）のジミー・ペイジ（Jimmy Page）がかつて所有し、1974年にNME（当時はNew Musical Express）が主催したコンテストの賞品として贈られたギターがオークションに出品されます。

このギターは、1957年製グレッチ・チェット・アトキンス6120エレクトリック・ギターで、「ジミー・ペイジ自身のギターを手に入れよう」というタイトルのコンテストの賞品でした。1974年10月12日号には、クリケットのユニフォームを着たペイジが、そのギターをクリケットのバットのように持っている写真が掲載されていました。

当時のペイジのインタビューによると、彼はこのギターを1972年にナッシュビルで200ポンドで購入したという。イングランド銀行によると、現在の価値に換算すると約2,373.78ポンド（約48万円）だという。

購入から2年後、このギターはNMEのコンテストの賞品となりました。このコンテストは、6本の象徴的なギターとそれを所有していた有名ギタリストを一致させるというものでした。幸運な当選者はロンドン北部ホーンジー出身のチャールズ・リードでした。

当時の記事によると、リードは「こんな素晴らしいギターを手放すなんて、ページは正気じゃないに違いない。これはギタリストなら誰もが夢見る楽器だが、実際には、なかなか手に入れられないものだ」と語ったとされています。

リードはこのギターを15年以上所有した後、1990年にサリー州チェシントンに住むフィル・オドノヒューに2,000ポンドで売却しました（現在の価値で約4,956.28ポンド／約100万円）。その後、このギターはオドノヒューが2025年初めに亡くなるまで彼の手元に残り、そして現在、家族によって売却されることになりました。

オークションは9月9日にウィルトシャー州コーシャムのガーディナー・ホールゲートで開催されます。オークションハウスは落札予想価格を30,000ポンドから50,000ポンド（約600万円～約1千万円）と推定しています。

オークションの主催者であるルーク・ホッブズは「ジミー・ペイジのギターがオークションに出品されることはごくまれで、出品されると、コレクター、投資家、レッド・ツェッペリンのファンから大きな関心を集めます」と話しています。

落札者には、ギターだけでな、ペイジがリードにギターを贈呈する写真が掲載されたNME誌のコピー、贈呈に関連する書面や領収書も送られます。

オークションの前の9月5日と8日にはこのギターの一般公開も行われます。