XTCの1979年アルバム『Drums And Wires』が新装版で再登場。2014年に新しいミックスを手がけた
スティーヴン・ウィルソン(Steven Wilson)が再び取り組み、オリジナルのマルチトラック・スタジオ・マスター・テープからドルビーアトモス・ミックスを制作。また今回、バンドが録音した通りの正しい速度で初めて収録される楽曲もあります。2025年版CD+Blu-rayは海外で9月26日発売。リイシュー元は
アンディ・パートリッジ(Andy Partridge)のレーベルAPE。
スティーヴン・ウィルソンはプレスリリースの中で、こう述べています。
「リミックス作業の過程で、“Officer Blue”と“That is the Way”のマスターが、オリジナルリリース時に大幅にスローダウンされていたことが明らかになりました。マスタリングの際に、曲をより活き活きと聴かせるために少しスピードを上げることは珍しくありませんが、今回のケースでは、なぜ曲がスローダウンされたのかは誰も覚えていませんでした。2025年ミックスでは、両曲の作曲者である
コリン・モールディング(Colin Moulding)と相談の上、B面曲“Officer Blue”はバンドが録音した通りの正しい速度で初めて収録することが決定されました。
“That is the Way”については、アルバムの重要なトラックであるため、新しいミックスはお馴染みのアルバム・ヴァージョンに合わせてスローダウンされていますが、それに加えて、ボーナス・ヴァージョンとして、ピッチを調整していないバンドが録音したままのヴァージョンも収録されています」
今回のエディションには、新しいドルビーアトモス・ミックスに加え、2014年版(現在は入手不可能)で初めて収録された、すべてのオーディオ素材が若干の修正を加えて収録されます。この2014年版では、スティーヴン・ウィルソンがアルバムを新しいステレオおよび5.1チャンネル版に再ミックスし、いくつかの追加トラックも収録されました。これらは今回、若干の修正を加えて、アルバムのステレオ・インストゥルメンタル・ヴァージョンとともに収録されています。
またBlu-rayには、アルバムの制作過程を完全に追ったフルデモセッションも収録されており、これには入手可能なすべてのデモ、リハーサル、アルバム制作前のセッションの録音も含まれます。
同日にはスティーヴン・ウィルソンが2014年に手がけたミックス(若干の修正あり)を収めた200グラム重量盤アナログレコードも発売されます。
■『Drums And Wires』2025 CD+Blu-ray
<収録内容>
CD: features the 2014 album mix of the original album (with minor 2025 revisions), singles and additional tracks mixed by SW
Blu-ray: Full album & additional tracks mixed in Dolby Atmos
Blu-ray: Full album in DTS-HD MA 5.1 Surround Sound (2014 mix with minor 2025 revisions)
Blu-ray: Full album, additional tracks & instrumentals in LPCM 24/96 stereo (2014 mix with minor 2025 revisions).
Blu-ray: Full album - original master and bonus tracks in LPCM 24/96 Stereo
A vast amount of additional material including all available demo, rehearsal & pre album sessions recordings
All 2025 & 2014 material mixed & produced by Steven Wilson.