Ringo Starr - Photo by Rob Shanahan
リンゴ・スター(Ringo Starr) は85歳の誕生日を祝い、『The Sessions Panel』のインタビューに応じ、
ビートルズ(The Beatles) での輝かしいキャリアの中で最も誇りに思う瞬間は何かと尋ねられました。リンゴは、こう振り返っています。
それはデビューアルバム『Please Please Me』のレコーディング中の出来事でした。
「アルバムを作っていた時。個人的には地獄を味わったんだ。
ジョージ・マーティン(George Martin) がアンディ・ホワイトというセッション・ドラマーを連れてきたからね。彼はドラマーが変わったことを知らず、僕が参加することになった。彼に毎日謝らせたよ」
リンゴが言及しているのは「Love Me Do」のセッションでの出来事です。その数週間前に、ピート・ベストがドラムから追放され、ジョージ・マーティンはリンゴの実力に確信が持てず、セッションドラマーのアンディをバンドのデビューシングルに起用しました。60年以上経った今でも、彼は明らかにその軽んじられた扱いに不満を感じているようです。
マーティンは謝罪し、その後は常にリンゴの才能を絶賛するようになったという。リンゴはこう振り返っています。
「ジョージの映像もたくさん持ってるよ。彼は素晴らしい言葉を残していて、“ビートルズはこうやったんだ”と言った時、誰かが“クリックトラック(※レコーディングやライヴ演奏中に一定のビートを刻むのに役立つメトロノームのようなツール)は使ったの?”と尋ねると、彼は“ああ、使ったよ。リンゴって名前だった”と答えたんだよ」
リンゴは今でも、この賛辞をとても誇りに思っており、他のミュージシャンとコラボレーションする際には自らもこの賛辞を使っていると話しています。
「神は僕に完璧なリズムを授けてくれた。ジェフ・リンについてのドキュメンタリーがあった時、ジェフは僕を呼んで“このトラックで演奏してほしい”と頼んだ。近所に住んでるからね。で、僕が行くと彼が“ちょっとクリックをセットするから”と言ったので、僕は“ジェフ、僕がクリックだよ”って答えたんだ」
リンゴは、どうやってリンゴ特有の「フィーリング」が生まれたのか分からないという。
「何百万回も聞かれたけど、どうやってあんなプレイができるようになったのかわからない。ただ自然にそうなったんだ。僕のプレイの多くは自然に生まれる。リズムをキープしてロックでもシャッフルでも何でもプレイする。心で感じたタイミングで自然に入っていけるからね」
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