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『ライヴエイド』 ポール・マッカートニーのステージにボウイ/P.タウンゼント/B.ゲルドフらがサプライズで登場した経緯 ゲルドフ回想

2025/07/08 19:25掲載
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Paul McCartney - Let It Be (Live Aid 1985)
Paul McCartney - Let It Be (Live Aid 1985)
20世紀最大のチャリティーコンサート『ライヴエイド』。ポール・マッカートニー(Paul McCartney)のステージでは、曲の中盤からデヴィッド・ボウイ(David Bowie)、ザ・フーのピート・タウンゼント(Pete Townshend)ボブ・ゲルドフ(Bob Geldof)アリソン・モイエ(Alison Moyet)がサプライズで登場してコーラスを担当しました。ゲルドフは『ライヴエイド』の40周年を記念した英The Times紙のインタビューの中で、ポールの出演と、このサプライズの経緯について振り返っています。

ポールがピアノの弾き語りでビートルズの「Let It Be」を歌い始めたとき、マイクのケーブルは抜かれてしまっていたため、曲の最初の約2分間、観客はポールの声をほとんど聞くことができませんでした。現在、YouTubeで観ることができる映像では、ライヴ後にスタジオでヴォーカルを収録し直したものが採用されています。

ゲルドフはこう話しています

「ポールはどの曲をやるべきか僕に聞いてきたので“Let It Be”だと答えた。祝福の歌だからね。

(当時)彼のマイクが故障し、ピート・タウンゼントが片側から僕を掴んで“彼を助けるんだ”と言い、デヴィッド・ボウイが反対側から僕を掴み、アリソン(モイエ)と共にステージに出て歌ったんだ」

ゲルドフ、タウンゼント、ボウイ、モイエが登場するのは約3分半後で、その時にはポールのマイクは既に復旧していました。

ゲルドフはこう続けています。

「ジョン (レノン) が亡くなってから、彼がステージに立つのは初めてだった。リンダ、ステラ、子どもたちが彼を説得してくれた。彼はサセックスから車で向かっている途中、ラジオでU2を聴いていて、彼らがあまりに素晴らしかったので本当に緊張していた。特に、ポップミュージックの階層構造においてビートルズが頂点に君臨する中、自身が一度承諾した以上、公演を締めくくらなければならないという追加のプレッシャーもあったからね」

■Paul McCartney - Let It Be (Live Aid 1985)



■以下は当日の観客が録音したヴァージョン