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デヴィッド・ボウイのアーカイブを常設展示するロンドンの「デヴィッド・ボウイ・センター」9月オープン 詳細発表

2025/07/07 11:16掲載
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David Bowie performing as Ziggy Stardust wearing a catsuit designed by Kansai Yamamoto, 1973, photographed by Mick Rock. Photograph: Mick Rock/Victoria and Albert Museum, London
David Bowie performing as Ziggy Stardust wearing a catsuit designed by Kansai Yamamoto, 1973, photographed by Mick Rock. Photograph: Mick Rock/Victoria and Albert Museum, London
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)のアーカイブを常設展示する「デヴィッド・ボウイ・センター」が、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)の分館「V&Aイースト・ストアハウス」にて2025年9月13日にオープンします。

「V&Aイースト・ストアハウス」は、巨大な倉庫をまるごと公開してしまうという、これまでにない収蔵庫兼展示施設です。

デヴィッド・ボウイのアーカイブには、革新者、文化のアイコン、自己表現と変革の擁護者としてのボウイの創造的プロセスをたどる90,000点以上のアイテムが含まれています。アイテムには、414点の衣装やアクセサリーから、舞台セットの模型、約150点の楽器やアンプなどの音響機器、187の受賞トロフィー、ライフマスク、額装されたアート、ツアーTシャツやポスターなどのグッズ、ボウイ自身のデスク、コンサートや映画・演劇のための小道具や舞台装置まで多岐にわたります。

紙資料にはノート、日記、歌詞、脚本、書簡、プロジェクトファイル、著作、未実現の企画、カバーアート、デザイン画、コンセプトスケッチ、ファンレターやファンアートが含まれます。紙資料のほとんどは、写真プリント、ネガ、透明フィルムで構成されており、その数は70,000点以上にのぼります。

特筆すべきアイテムには、フレディ・バレッティと山本寛斎がデザインした「ジギー・スターダスト」や「アラジン・セイン」のステージ衣装(1970年代)、「Fame」(1975年)、「Heroes」(1977年)、「Ashes to Ashes」(1980年)の歌詞、作家ウィリアム・S・バロウズがボウイに紹介した「カットアップ」手法の実例なども含まれます。

「デヴィッド・ボウイ・センター」は、ボウイとのコラボレーションでも知られるナイル・ロジャース(Nile Rodgers)と、ザ・ラスト・ディナー・パーティー(The Last Dinner Party)がキュレーションした2つの特別展示でオープンします。この特別展示は、6ヶ月ごとにアイテムが入れ替わり、毎回新しいゲストキュレーターが参加します。

この展示に加え、約200点のボウイ関連アイテムを展示する8つのセクションも設置されます。各エリアは数年に一度更新されます。

また、三宅一生からレディ・ガガまで、ボウイがポップカルチャーに与えた影響をたどるインタラクティブ展示や、キャリアを通じたライヴ・パフォーマンスをまとめた映像も展示されます。

さらに「デヴィッド・ボウイ・センター」の来場者は、9万点を超えるボウイのアーカイブの中から、来場者自身が選んだアイテムを個別に鑑賞することもできます。衣装、楽器、小道具、舞台装置などを含むアイテムが対象。これは予約制で、1回の来館につき最大5点まで予約できます。予約は2週間前までにする必要があります。この事前予約は9月から開始されます。

また事前に予約することで、ボウイのアーカイブから紙資料を閲覧することも可能です。

「デヴィッド・ボウイ・センター」の入場は無料ですが、入場券が必要です。チケットは開館日近くに発売されます。