シン・リジィ(Thin Lizzy)は黄金時代、「ひげ」が原因で解散寸前になったことがあるという。
スコット・ゴーハム(Scott Gorham)によると、ひげを生やした
ブライアン・ロバートソン(Brian Robertson)に、
フィル・ライノット(Phil Lynott)が「俺だけがひげを生やしていいんだ、そいつは剃れ」と言ったことで揉めたと、米Guitar Worldの新しいインタビューの中で振り返っています。
「ブライアンは指示されるのが嫌いだった。男同士の主導権争いみたいなものさ。でも、誰が主導権を握ってるかはみんなわかってた。フィルだよ!
“なあ、あいつはあんたを雇った張本人だぞ! 彼はすでに3枚のアルバムを出してる。お前は初めてのアルバムなのに、なんでそんな態度をとるんだ? 落ち着けよ”となだめたんだ。しばらくは収まってたけど、またすぐに暴れ始めた。
(ロバートソンは些細なことでもカッとなった)
最初のラジオ番組のことだ。2週間の休みを取ったばかりで、彼はひげを生やしていた。フィルが“俺だけがひげを生やしていいんだ、そいつは剃れ”と言うと、当然ブライアンは“ふざけるな!”と返した。“剃らないならクビだ!”なんて、どれだけくだらない理由なんだよ?
で、彼は“わかった、バンドを辞める!”と言い出した。俺は思ったよ。“おいおい、俺は自分のバンドを辞めて、このシン・リジィにすべてを賭けたんだぞ。ひげのせいで解散するなんて…?!”
彼は『Bad Reputation』(1977年)のためにバンドに戻ってきた。俺は彼のためにたくさんのパートを残しておいた。彼はそのほとんどをやってくれた。でも彼がフィルに何か言った時点で、もう終わりだった。フィルは我慢の限界だった。
“スコット、彼が言ったんだよ - 彼は辞めるんだ!”みたいな感じだった。俺は“わかったよ”としか言えなかった。その時点ではもう何も言えなかった。彼をバンドに戻したばかりなのに、またやってしまった。本当に残念だったよ」