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リンゴ・スターの息子ザック・スターキー、他のビートルズの子供たちとコラボするアイデアを拒否し続けてきた理由を語る

2025/07/02 11:46掲載
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Zak Starkey (Image credit: ANNA KURTH/AFP via Getty Images)
Zak Starkey (Image credit: ANNA KURTH/AFP via Getty Images)
リンゴ・スター(Ringo Starr)の息子ザック・スターキー(Zak Starkey)は、他のビートルズ(The Beatles)の子供たちとコラボレーションするアイデアは、生涯その評価に縛られることを恐れて、約20年間拒否し続けてきたという。英インデペンデント紙の新しいインタビューの中で、その理由を話しています。

「みんな“ビートルズと同じくらい大成功するかも”って言うんだよ(笑)。俺は言ったよ。“ビートルズのように大成功したいのか? (イギリスの高級スーパー)ウェイトローズに行けなくてもいいのか?うちの親父はウェイトローズにも行けないんだ。新聞を買いに行くことすらできない。本当にそんなのが欲しいのか? ビートルズのように上手くなりたいのはわかるが、あの狂騒や、ガンの治療だとかで赤ん坊を連れてきて触ってと、せがむような状況も望むのか?”とね」

スターキーは、約20年間その可能性を避けてきた末の決断として、ジョン・レノン(John Lennon)の息子ショーン・レノン(Sean Ono Lennon)ポール・マッカートニー(Paul McCartney)の息子ジェイムズ・マッカートニー(James McCartney)とのコラボレーション曲「Rip Off」をリリースする予定です。その一部をネットで公開しています。

この曲はマントラ・オブ・ザ・コスモス(Mantra of the Cosmos)の新曲。マントラ・オブ・ザ・コスモスはザック・スターキー(Zak Starkey)ハッピー・マンデーズ(Happy Mondays)ショーン・ライダー(Shaun Ryder)ベズ(Bez)アンディ・ベル(Andy Bell)が参加するグループです。

スターキーは同じインタビューの中で、14、15歳の頃、ビートルズを否定したことを振り返っています。

「壁みたいなものだ。乗り越えられない。通り抜けられないし、下をくぐることもできない」

彼はかつてビートルズの存在を「クソみたいに嫌い」で「完全に拒絶」していたという。代わりに、8歳の時にキース・ムーン(彼に最初のドラムセットを買い与えた)に励まされ、フェイセズのケニー・ジョーンズから指導を受け、自身のドラマーとしてのキャリアを築き上げました。彼が父親のリズムの世界に戻るまで、さらに10年を要しました。「25歳の時、ビートルズを聴いて“すげえ、こいつらは天才だ。もっと前に聴いておくべきだった”と思ったんだ。それで、やっと乗り越えられたんだ」と振り返っています。

また、父の親友で「キースおじさん」と慕っていたキース・ムーンから人生の教訓を学んだのか?と尋ねられて、こう話しています。

「ああ、アルコール依存症になることさ!ドラムの叩き方は教えてくれなかったけど、酒の飲み方や女の子について、サーフィンのことは教えてくれた。実際にサーフィンには行かなかったけど、サーフィンの話をしたり、ビーチ・ボーイズをよく聴いていた。11、12歳の頃にはナイトクラブに連れて行ってくれた。大人扱いしてくれたんだよ」