ビリー・アイドル(Billy Idol)の相棒ギタリスト、
スティーヴ・スティーヴンス(Steve Stevens)は、コンサートでは、
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)「Stairway to Heaven」や
ヴァン・ヘイレン(Van Halen)「Eruption」などのフレーズを少しだけ織り交ぜたナイロン弦ギターソロを披露しています。始めたきっかけは、
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)だったという。米Ultimate Classic Rockの新しいインタビューの中で振り返っています。
「ナイロン弦ギターソロを始めたきっかけは、ヴィンス・ニールのバンドにいた時の1993年で、当時はヴァン・ヘイレンのオープニングアクトとして約6週間ツアーをしていた。
ヴィンスが“おい、ギターソロをやれよ”と言うんで、俺は“エレキのギターソロはやらない。1時間後にはあの男がEruptionを演奏するんだから、それこそが決定版なんだから”と思ったんだよ。
“じゃあ、スティーヴ・スティーヴンスならではのものは何だろう?”と考えた。それでナイロン弦ギターソロをやろうと思いついたんだ。8歳の頃からナイロン弦ギターを弾いていたし、最初のギターの先生の一人はフラメンコギタリストだった。“これはエドとはまったく違うものになる”と思ったんだ。それ以来、90年代からこのスタイルのソロを続けているよ」
スティーヴンスはまた、エディ・ヴァン・ヘイレンの寛大さも回想しています。
「エディとは(ニールのツアーの頃には)すでに友人で、その前にはNAMMショーで一緒に演奏したこともあった。ビリー・アイドルのツアーで88年だったと思うけど、LAのフォーラムで演奏した時、アンコールでエディを迎えたこともあった。だから、もうその頃には彼とは友人で、実際かなり一緒に過ごしたよ。
俺は当時、ツアーでまだ、ヴィンテージのマーシャルアンプを使っていたんだけど、ロード仕様じゃなかったから、すぐ故障していた。そしたら彼がやって来て“俺のを使ってみないか?”と言ってくれた。ちょうど彼はPeavey 5150シリーズをリリースしたばかりで、驚いたことに3日後には、トラックが3つのヘッドと3つのキャビネットを届けてくれて、すべて解決したんだ。それで何年もPeaveyを使うようになった。彼は本当に親切だったよ」