ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)が1964年9月にシングル・リリースした「Time Is On My Side」は、その数か月前の同年4月にリリースされた“ニューオーリンズのソウル・クイーン”ことアーマ・トーマス(Irma Thomas)のヴァージョンを聴いて録音したものでした。トーマスはその後、あることが嫌で、この曲を歌わなくなったという。それから60年後の2024年、ストーンズは公演にトーマスを招いて一緒にこの曲を演奏しました。トーマスはこの曲について英ガーディアン紙の新しいインタビューの中で振り返っています。
1964年、トーマスは若きランディ・ニューマンらが共作した「Anyone Who Knows What Love Is (Will Understand)」を録音しました。5月にリリースされたシングルのB面には「Time Is on My Side」が収録されています。「Time Is on My Side」は1963年にジャズ・トロンボーン奏者のカイ・ウィンディングよってインストゥルメンタル・ヴァージョンが初録音されました。このトーマスのヴァージョンの時に初めてヴォーカル・ヴァージョンが録音されました。
それから60年後、2024年5月のニューオリンズ・ジャズ・フェスティバルで、ヘッドライナーのストーンズがトーマスをステージに招き、「Time Is on My Side」で共演しました。海外のセットリストサイトsetlist.fmによると、ストーンズがこの曲をライヴ演奏するのは26年ぶりでした。当日ジャガーは観客に、この曲は1964年にトーマスが最初に歌ったものだと説明し、その後、二人が息の合った掛け合いを披露しました。