レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の「Dazed and Confused」は、米フォーク・ロック・シンガーのジェイク・ホルムズから著作権侵害を指摘され、裁判を経て、クレジットは現在「Page - inspired by Jake Holmes」に変更されました。それから10数年、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)はホルムズから再び訴えられています。
ホルムズのオリジナル・ヴァージョンは、彼の1967年のデビューアルバム『The Above Ground Sound of Jake Holmes』に収録されました。ホルムズは同年にアメリカでヤードバーズ(The Yardbirds)のオープニングアクトを務め、その後、ヤードバーズは「Dazed and Confused」の独自ヴァージョンを演奏し始めました。
ホルムズは、楽曲のクレジットを求めてペイジに手紙を書いたものの、無視されたと主張しています。彼は最終的に2010年にペイジを著作権侵害で訴え、その結果、デビューアルバムの再発盤には「Dazed and Confused」のクレジットが「Page - inspired by Jake Holmes」に変更されました。
そして現在、85歳となったホルムズは再び提訴しました。今回は、ペイジと共に被告としてソニー・ピクチャーズが加わっており、ホルムズは同社によって公開された、レッド・ツェッペリンのドキュメンタリー映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング(Becoming Led Zeppelin)』を問題視しています。
今週カリフォルニア州で提出された訴状によると、ホルムズは「Dazed and Confused」の2つの初期ライヴ録音が、自身の許可もなく、報酬も支払わずにドキュメンタリーに使用されたと主張しています。
またホルムズは、ペイジはこの曲の他のライヴ音源を、正しいクレジットも支払いもなくリリースしたと主張しています。その中には『Yardbirds '68』『Live at the BBC Revisited』『The Yardbirds: The Ultimate Live at the BBC』などが含まれると主張しています。