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レッド・ツェッペリン「Dazed and Confused」めぐる著作権裁判再び、ジミー・ペイジが作曲者から再び訴えられる

2025/05/06 16:01掲載
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Led Zeppelin / Led Zeppelin
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レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の「Dazed and Confused」は、米フォーク・ロック・シンガーのジェイク・ホルムズから著作権侵害を指摘され、裁判を経て、クレジットは現在「Page - inspired by Jake Holmes」に変更されました。それから10数年、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)はホルムズから再び訴えられています。

ホルムズのオリジナル・ヴァージョンは、彼の1967年のデビューアルバム『The Above Ground Sound of Jake Holmes』に収録されました。ホルムズは同年にアメリカでヤードバーズ(The Yardbirds)のオープニングアクトを務め、その後、ヤードバーズは「Dazed and Confused」の独自ヴァージョンを演奏し始めました。

ペイジがこの曲をレッド・ツェッペリンに持ち込んだ際、さらに改作した独自ヴァージョンとなり、1969年のデビュー・アルバムに収録されました。その際、ペイジが唯一の作詞作曲者としてクレジットされました。

ホルムズは、楽曲のクレジットを求めてペイジに手紙を書いたものの、無視されたと主張しています。彼は最終的に2010年にペイジを著作権侵害で訴え、その結果、デビューアルバムの再発盤には「Dazed and Confused」のクレジットが「Page - inspired by Jake Holmes」に変更されました。

そして現在、85歳となったホルムズは再び提訴しました。今回は、ペイジと共に被告としてソニー・ピクチャーズが加わっており、ホルムズは同社によって公開された、レッド・ツェッペリンのドキュメンタリー映画『レッド・ツェッペリン:ビカミング(Becoming Led Zeppelin)』を問題視しています。

今週カリフォルニア州で提出された訴状によると、ホルムズは「Dazed and Confused」の2つの初期ライヴ録音が、自身の許可もなく、報酬も支払わずにドキュメンタリーに使用されたと主張しています。

訴状では、被告らが「ホルムズの楽曲をペイジの楽曲であると虚偽の主張をし、ホルムズの楽曲をペイジの楽曲として映画で使用するライセンスを付与したかのように装い、さらに映画での使用に対するライセンス料を徴収したことで、故意にホルムズの作曲権を侵害した」と主張しています。

またホルムズは、ペイジはこの曲の他のライヴ音源を、正しいクレジットも支払いもなくリリースしたと主張しています。その中には『Yardbirds '68』『Live at the BBC Revisited』『The Yardbirds: The Ultimate Live at the BBC』などが含まれると主張しています。

ホルムズは著作権侵害1件につき15万ドル(約2200万円)の損害賠償を求めています。