ザ・フー(The Who)の
ロジャー・ダルトリー(Roger Daltrey)は、ドラマーの
ザック・スターキー(Zak Starkey)の解雇と復帰を巡る最近の騒動について発言しました。
現在のソロツアー『Alive and Kicking and Having Fun!』の最初の2公演後の4月22日に投稿されたYouTubeの動画で、ダルトリーはソロ公演の観客に次のように語っています
「この数週間、俺は(SFテレビドラマシリーズの)『The Twilight Zone』のエピソードに主演しているような気分だったよ。自分がやった覚えのないことを、報道で読んでいるんだからね」
ダルトリーは自分の名前を使っている偽物がいるに違いないと考え、「内部情報筋によると、楽屋で言い争いがあったそうだよ。その楽屋は俺の楽屋じゃない、それは間違いない!」と続けました。
「内部情報筋」とされる人物の発言が引用されていることについて、「どれほど内部なのか疑問に思うよ」といい、さらに真剣なトーンで、ダルトリーはこう続けています。
「俺が言いたいのは、これはフェイクニュースだということ。俺は無実だ。広報担当者はいない。俺は自分の言葉で話す」
さらに彼は続けました。
「ソーシャルメディアはクソだ。俺はやったこともないし、やりたいとも思わない。文明をどん底に落とした」
ザック・スターキーの騒動は、ザ・フーが3月末に出演したロイヤル・アルバート・ホール公演でのスターキーの演奏にダルトリーが不満を示したためだと言われています。
ザ・フーの広報担当者は4月中旬に、デイリー・ミラー紙などで発表した声明で、こう述べていました。
「バンドはロイヤル・アルバート・ホールでの公演を最後にザックと別れることを全員一致で決めました。バンドは彼に対して尊敬の念しかなく、今後の彼の成功を心から願っています」
その後、リンゴ・スターの息子で、1996年以降、29年間にわたってザ・フーのドラムを担当してきたスターキーは、解雇されたことに対して「驚くと同時に悲しんでいる」と発表しました。
そしてザ・フーは4月19日、数日前に解雇したスターキーの復帰を発表しました。
ピート・タウンゼント(Pete Townshend)は今回の混乱の責任を認め、「コミュニケーションの問題があったが、それが円満に解決された」と発表していました。