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2023年のフレディ・マーキュリー遺品オークション フレディの妹が一つでも多くの遺品を家族の元に残しておくために密かに参加 約5億7千万円を費やす

2025/04/24 11:40掲載
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Freddie Mercury Collection (Image credit: Freddie Mercury: Dennis O'Regan | Crown & Cloak / Guitar : Sothebys)
Freddie Mercury Collection (Image credit: Freddie Mercury: Dennis O'Regan | Crown & Cloak / Guitar : Sothebys)
2023年、クイーン(Queen)フレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)の遺品の数々がオークションに出品されました。競売にかけられるのを知ってショックを受けたというフレディの妹カシミラ・クックは、一つでも多くの遺品を家族の元に残しておくために、密かにオークションに参加し、300万ポンド(約5億7千万円)を費やして、いくつかの遺品を手に入れていたという。英タブロイド紙のThe Sunが報じています。

出品されたのは、フレディが所有していた美術品、工芸品、手書きの歌詞、ステージ衣装など、約1,500点に及ぶプライベート・コレクションです。フレディは、30年以上にわたってコレクションを築き上げ、そのすべてをウエストロンドンの自宅に保管しました。フレディは1991年に亡くなる前、この家とその中身を、彼の長年の友人であるメアリー・オースティンに託し、メアリーはこれまで大切に保管してきました。しかし、70歳を過ぎたメアリーは「自分の身辺を整理する必要がある」と判断して、2023年に多く遺品を売却しました。

妹のカシミラは、メアリーに自分が入札していることを知られたくなかったため、彼女と息子ジャマルはすべて匿名で行ったという。

情報筋は同紙に次のように述べています。

「カシミラは、愛する兄の所有物の多くが誰でも買えるようになっているのを見て怒りと悲しみを感じていました。

それで、オークションの前に、ジャマルと彼女の秘書と一緒に匿名でプライベートビューイング(※オークション前に開催された展覧会)に行き、どの遺品を手に入れようか検討しました。

オークション当日、カシミラの秘書はサザビーズに直接行き、カシミラと電話で連絡を取りながら入札を行いました。

カシミラはオンラインでオークションを見守り、各アイテムにいくら入札するかを秘書に伝えました。

巨額の予算を準備していたため、実際には推定価格を大幅に上回る金額を支払ったにもかかわらず、最終的な金額に非常に満足していました。

もちろん、カシミラはフレディが世界中で愛されていたことを理解していますが、彼の思い出の品のいくつかが愛する人たちのもとに残らないことを悲しんでいます」

同紙によると、カシミラが購入した遺品には、40万6,400ポンド(約7,700万円)のジュークボックス「Wurlitzer Model 850」や、13万9,700ポンド(約2,700万円)のフレディの6匹の猫が刺繍されたベスト(チョッキ)が含まれていました。

この猫のベストは、フレディが生前最後に出演したミュージックビデオである、クイーン「These Are The Days Of Our Lives」のミュージックビデオでフレディが着用しています。

また、フレディの39歳の誕生日用に作られたミリタリースタイルのジャケットは、カシミラが購入した中で最も高価なもので、457,200ポンド(約8,700万円)でした。

カシミラはまた、クイーンの1974年のヒット曲「Killer Queen」の歌詞の草稿8ページを279,400ポンド(約5,300万円)で購入しました。

このほかにも数点購入したという。

The Sun紙の取材に、カシミラ側の代表者は、オークションに関するコメントはしないと述べました。また同紙はメアリーにはまだ連絡が取れていないと伝えています。