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スティーリー・ダンやボズ・スキャッグスらと共演 ギタリストのドリュー・ジング死去

2025/04/13 20:31掲載(Last Update:2025/04/13 20:53)
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Drew Zingg (Photo: Zingg family on Instagram)
Drew Zingg (Photo: Zingg family on Instagram)
スティーリー・ダン(Steely Dan)ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)との共演や、ジャズ/ロック/ブルースの分野での活動で知られる著名なギタリスト、ドリュー・ジング(Drew Zingg)が死去。家族がSNSで発表。68歳でした。

以下、家族の声明より

「妻のカテリーナ、息子のレヴォン、兄弟のピーターとクリスをはじめとするジング・ファミリーは、今週初めにドリュー・ジングがサンフランシスコにて永眠いたしましたことを、深い悲しみとともにお知らせいたします。

ドリューは、ギタリストおよびアレンジャーとしての卓越した技術を活かし、また、その独自の才能と類まれなる音楽的才能、アメリカ音楽に関する百科事典的な知識と深い愛情を分かち合うことに生涯を捧げました。メンターや友人、同僚として多くのアーティストたちとコラボレーションを行い、大小さまざまな舞台で観客に喜びをもたらしました。私たちは、ステージ上でもステージを降りた後でも、彼のよく響くギターの音色と、穏やかで人々を勇気づけるその人柄を永遠に忘れないでしょう。ドリューは素晴らしい父親であり、家族にとって計り知れないほどの愛情と支えの源でした。この大きな喪失感に私たちは悲しみに暮れています。

家族は、6月にサンフランシスコで追悼式を執り行い、ドリューの生涯と遺産を称える予定です。ドリューを偲んで何かを捧げたいとお考えの方は、Sweet Relief Musicians Fund または、困窮するミュージシャンを支援する他の慈善団体への寄付をご検討ください。追悼式の時間と場所については、後日お知らせいたします」

ドリュー・ジングはニューヨーク市生まれ。ギターを習得し、10年ほどニューヨークのクラブシーンで活動し、ショーン・コルヴィンなどのアーティストのバックを務めた。やがて、ジングはキーボード奏者兼ヴォーカルのジェフ・ヤングが率いるバンドで演奏するようになり、1989年、ドナルド・フェイゲンがジングを含むヤングのバンドと契約を交わす。これにより、フェイゲンとのつながりができ、ジングはフェイゲンのサイド・プロジェクト“ニューヨーク・ロック・アンド・ソウル・レヴュー”の一員となる。

その後、ジングはリード・ギタリスト兼音楽ディレクターとして約2年間、スティーリー・ダンのツアーに参加した。1995年、スティーリー・ダンは1993年から1994年のツアー中に録音されたライヴ・アルバム『Alive in America』をリリースした。このアルバムでは、ジングが「Green Earrings」と「Third World Man」でソロ演奏している。

ジングは1996年にはボズ・スキャッグスのツアーに参加し始めた。スキャッグスの2004年リリース『Greatest Hits Live』で彼の演奏を聴くことができる。

さらにジングは、マーカス・ミラー、リッキー・リー・ジョーンズ、デヴィッド・サンボーン、グラディス・ナイト、パティ・オースティンらとツアーやスタジオで共演した。

ジングが自身名義でアルバムをリリースしたのは2012年の『Drew Zingg』のみであり、このアルバムにはスキャッグスとマイケル・マクドナルドが参加している。