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ジャマイカのレゲエ・レジェンド マックス・ロメオ死去 ローリング・ストーンズとも共演

2025/04/13 07:37掲載
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Max Romeo
Max Romeo
ジャマイカのレゲエ・レジェンド、マックス・ロメオ(Max Romeo)が死去。ロメオのSNSアカウントで発表。DancehallMagによると、ジャマイカのセント・アンドリュー教区にある医療施設にて心臓合併症のため亡くなりました。80歳でした。

以下、声明より

「私たちの愛するマックスが亡くなったことを、深い悲しみとともに発表いたします。皆様から寄せられた、溢れんばかりの愛と追悼の言葉に深く感謝いたします。現時点ではプライバシーを尊重していただけますようお願い申し上げます。伝説は決して死なない」

マックス・ロメオは1944年11月、ジャマイカのセント・アン、セント・ダクルでマクスウェル・リヴィングストン・スミスとして生まれた。14歳で家を出て砂糖キビ農園で働き始め、18歳で地元のタレントコンテストで優勝した。音楽のキャリアを追求するためにキングストンに移り住んだ。1965年にヴォーカル・グループのエモーションズに参加し、翌年に、「(Buy You) A Rainbow」で初のヒットを記録した。

1968年、ロメオはソロ活動を開始。「Wet Dream」は彼の最初のヒット曲となり、露骨な性的な歌詞が原因でBBCラジオでは放送禁止となったが、それでも英国のトップ10ヒットとなった。1969年にはソロデビューアルバム『A Dream』をリリース。民主社会主義政党である人民国家党は、1972年のジャマイカ総選挙のキャンペーン曲として、ロメオが1971年にリリースしたアルバム『Let The Power Fall』のタイトル曲を選んだ。

1976年には、高い評価を受けた『War Ina Babylon』を発表し、このアルバムには彼の代表曲である「Chase The Devil」と「War Ina Babylon」が収録された。1978年にはニューヨーク市に移り、レゲエミュージカルの共同執筆と主演を務めた。1980年にはローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のアルバム『Emotional Rescue』に収録されている「Dance」でバックヴォーカルを務め、1981年にはキース・リチャーズ(Keith Richards)がロメオのアルバム『Holding Out My Love To You』で共同プロデュースと演奏を担当した。

2023年、ロメオはユニバーサル・ミュージック・グループとポリグラム・パブリッシングに対して、50年以上にわたって自身の作品のロイヤリティが支払われていないとして1500万ドルの支払いを求める訴訟を起こした。