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ブロンディのドラマー、クレム・バーク死去

2025/04/07 22:42掲載(Last Update:2025/04/08 00:52)
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Clem Burke
Clem Burke
ブロンディ(Blondie)のドラマー、クレム・バーク(Clem Burke)が死去。バンドがSNSで発表。70歳でした。

以下、声明より

「敬愛する友人でありバンド仲間であるクレム・バークが、癌との闘病の末、逝去したという悲しい知らせをお伝えしなければならないことを、深い悲しみとともにご報告いたします。

クレムはただのドラマーではありませんでした。彼はブロンディの心臓部でした。彼の音楽に対する才能、エネルギー、情熱は比類のないものであり、私たちのサウンドと成功への貢献は計り知れません。音楽家としてだけでなく、クレムはステージ上でもステージ外でもインスピレーションの源でした。彼の活気あふれる精神、伝染するほどの熱意、そして揺るぎない仕事への姿勢は、彼を知るすべての人に影響を与えました。

クレムの影響力はブロンディの枠をはるかに超えていました。自らを“ロックンロール・サバイバリスト”と称した彼は、Eurythmics, Ramones, Bob Dylan, Bob Geldof, Iggy Pop, Joan Jett, Chequered Past, The Fleshtones, The Romantics, Dramarama, The Adult Net, The Split Squad, The International Swingers, L.A.M.F., Empty Hearts, Slinky Vagabond, そしthe Go-Go’sまで、数多くの象徴的なアーティストと共演しました。彼の影響力と貢献は数十年にわたり、また様々なジャンルに及び、彼が関わったすべてのプロジェクトに消えることのない足跡を残しました。

私たちは、クレムのご家族、ご友人、そして世界中のファンの方々に心よりお悔やみ申し上げます。彼のレガシーは、彼が生み出した膨大な量の音楽と、彼が触れた無数の人生を通して生き続けるでしょう。この深い悲しみを乗り越えるため、この困難な時期にはプライバシーを尊重していただけますようお願い申し上げます。安らかに眠ってください、ドクター・バーク。

デビー、クリス、そしてブロンディファミリー一同」




クレム・バークは1954年11月ニュージャージー州バイヨンヌ生まれ。1960年代後半から1970年代初頭にかけて地元のバンドで演奏していた。

1975年にデボラ・ハリーとクリス・シュタインがニューヨークでバンドを結成した直後に、クレムはブロンディに加入した。彼は1976年のセルフタイトルアルバムから、1978年のヒット・アルバム『Parallel Lines』、1999年の再結成アルバム『No Exit』、そして最新アルバム『Pollinator』に至るまで、ブロンディのすべてのアルバムでドラムを担当した。

活気あふれるニューヨークのパンク・シーンで頭角を現し、伝説的なライブハウスCBGBの常連でもあったクレムは、自身の演奏スタイルにロックやポップのさまざまなジャンルを取り入れた。クレムは、キャリアを通して、ブロンディのリズムの要となる重要な役割を果たし、ディスコ、レゲエ、パンクロックなどのスタイルを自身のドラム演奏に取り入れていった。

1980年代初頭にブロンディが一度解散した後、クレムはユーリズミックス、イギー・ポップ、ジョーン・ジェット、ピート・タウンゼントなどのセッション・ドラマーとして活躍し、ロマンティクスやドラマラマなどのバンドでも演奏した。 また、ワンダ・ジャクソン、ナンシー・シナトラ、ゴーゴーズやセックス・ピストルズのメンバーなど、幅広いジャンルのアーティストとも共演した。1987年にはエルヴィス・ラモーンとしてラモーンズとも共演した。

1997年にブロンディが再結成され、近年まで精力的にツアーを続けた。

2006年には、ブロンディの他のオリジナルメンバーとともにロックの殿堂入りを果たした。