Joe Cocker - Mad Dog With Soul
2025年、
ジョー・コッカー(Joe Cocker) が「ロックの殿堂」入り候補にノミネートされました。これを待っていた一人に
ビリー・ジョエル(Billy Joel) もいました。ジョエルは、コッカーの健康状態が悪化していた2014年に、「ロックの殿堂」に手紙を書き、コッカーの殿堂入りを推薦していました。その手紙をジョエル本人が読み上げる様子が映し出された未公開映像が新たに公開されています。
この映像はもともと、2017年のドキュメンタリー映画『Joe Cocker: Mad Dog with Soul』のために撮影されたものですが、映画の最終版には使われませんでした。
今年コッカーが初めてロックの殿堂にノミネートされたことを記念して、同映画の監督であるジョン・エディントンがYouTubeで公開しています。
以下、ビリー・ジョエルの手紙より
「1999年からロックの殿堂のメンバーである私は、ジョー・コッカーも殿堂入りを果たすことを心から願ってきました。
1969年に初めて彼を聴いたとき、その信じられないほど生々しくソウルフルなヴォーカル・スタイルにとても感銘を受けました。それは私の人生における転換点となった年でした。その年、私はウッドストック・フェスティバルに参加し、レッド・ツェッペリンのファーストアルバムを購入し、ジョー・コッカーが“With a Little Help From My Friends”を歌うのを聴きました。
私は、ジョーこそ、レイ・チャールズの象徴的な初期の録音を初めて聴いたとき以来、私が耳にした中で最もパワフルなロックンロールの解釈をする男性シンガーだと思いました。
私の意見では、それ以来、彼に匹敵するほど偉大な原初的なロックンロール・ヴォーカリストは他にいません。私は、ジョー・コッカーをロックの殿堂入りさせるべきだと強く感じています。彼の名前を今年の投票用紙に載せていただけるよう願っています」
熱心な懇願にもかかわらず、ジョエルはロックの殿堂が彼の書簡に返答することはなかったと語り、「私の影響力がどれほどのものか分かるでしょう」と彼は冗談めかして語っています。
なお、3月にはポール・マッカートニーもロックの殿堂にコッカーの殿堂入りを求める手紙を書いています。詳しくは
こちら 。
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