ブラック・サバス(Black Sabbath)が1975年にリリースした通算6作目のスタジオ・アルバム『Sabotage』。メンバーの
トニー・アイオミ(Tony Iommi)、
ギーザー・バトラー(Geezer Butler)、
ビル・ワード(Bill Ward)の3人はRock Candy Magazineの新しいインタビューの中で、発売50周年を記念して同作の制作を振り返っています。
バンド・メンバーは、元マネージャーとの訴訟のストレスや苦労を振り返ると同時に、バンドが自分たちの限界を押し広げるような新しい音楽の創作にも取り組もうとしていたことも振り返っています。
バトラー:
「5年間、絶え間なくツアーや作曲、レコーディングを行ってきたのに、ほとんど何も残っていなかったので、俺たちは、ものすごく腹を立てていた。音楽を制作する時間と、弁護士事務所や法廷弁護士、法廷に費やす時間のバランスを取るのは難しかった。でも、追い詰められた状況であったからこそ、『Sabotage』に収録されているいくつかの曲は、俺たちがこれまでに書いた曲の中で最も怒りに満ちたものになったと思う」
アイオミ:
「『Sabotage』のレコーディングの真っ最中に裁判が起こったので、簡単ではなかった。ある瞬間はリフが曲にふさわしいかどうかを心配し、次の瞬間には法廷に座っていたからね」
しかし、このような大きな外的ストレスにもかかわらず、ブラック・サバスは音楽の旅を前進させる決意を固めていました。
バトラー
「当時、俺たちは実験的な段階にいた。(前作)『Sabbath Bloody Sabbath』でさまざまな楽器を導入し、また新たな方向性を模索していた。シンセサイザーは当時比較的新しいものだったで、いくつかの曲で導入してみた。いろいろと試してみるのは楽しかったよ。
“Hole In The Sky”と“Symptom Of The Universe”は、ブラック・サバスの曲の中でも特に好きだ。今でも演奏するのが大好きだし、ライヴで演奏すると本当に生き生きとしてくる」
ワード:
「作曲には本当に満足していた。自分たちを広げ、拡大させていたと思う。(デビュー・アルバムのオープニング曲)“Black Sabbath”も素晴らしいけれど、そこから本当に長い道のりを歩んできた。『Sabotage』で俺たちがやったことの豊かさは素晴らしいと思うよ」