ジョン・ライドン(ジョニー・ロットン/John Lydon)は2月、自分抜きで再結成した
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)について「カラオケ」と切り捨て、「バンドのレガシーを軽んじている」と非難しました。Louder Than Warの新しいインタビューで、さらに痛烈な批判を展開しています。
セックス・ピストルズは最近、ライドン抜きで再結成。新フロントマンとしてフランク・カーターを迎えています。
「誰かの真似をするのは大変な仕事だ。もしそうでなかったとしても、彼は自分が置かれている状況がおかしいことに気づくだろう。彼は一体どんな価値観に基づいて行動しているんだ?」
ライドンは、フランク・カーターを擁するセックス・ピストルズのライヴ映像を観たそうで、次のように続けています。
「あまりのひどさにショックを受けたよ。まるで操り人形を借りてきて、そこに置いただけのように見える。本当にカラオケだと思うし、その結果は実に平凡だ。
彼は歌詞をまったく理解していない。理解しているはずがない。もし理解していたら、こんなことはしていないだろう。誰かの真似をして、オリジナルのソングライターや“パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー”受賞者が存在しなかったかのように振る舞うことを恥ずかしく思うはずだ」
インタビュアーが再結成に冷めた見方をしていると指摘すると、ライドンは次のように答えています。
「なぜそうじゃないといけないんだ? 素晴らしいものになるだろうという不安はたくさんあったよ(笑)。結果には大いに満足している! 俺は決して他人になりすますようなことはしない!
彼らは実際、オリジナルのコンテンツを馬鹿にしているし、それをいくらか低下させている。(オリジナルの) フロントマンがいないのは、どのバンドにとっても悪いことが起こる欠落のようなものだ」
2021年8月、ライドンは、ダニー・ボイルが監督・製作総指揮を務めたピストルズの伝記テレビドラマ『Pistol(邦題:セックス・ピストルズ)』にピストルズの楽曲が使用されるのを阻止しようとして裁判で争いましたが、敗訴しました。このドラマはDisney+で配信されています。
2018年、ライドンの妻ノラ・フォースターはアルツハイマー病と診断されました。2023年に80歳で亡くなるまで、ライドンは妻の介護をしていました。
このインタビューの中で、セックス・ピストルズに復帰する考えを否定したライドンはこう続けています。
「いいか、(あいつらは)ウォルト・ディズニーの財政的支援を利用して、ノラが死にかけている時に、俺を法廷で侮辱した。彼らはそれ(ノラの状態)を知っていた。それは俺にとって悪行であり、簡単に許せることではない。なぜ許さなければならないんだ? 彼らに二度と好意を示すつもりはない。絶対にだ」