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メタリカのカーク・ハメット グランジを語る、ニルヴァーナ『Nevermind』を聴いた後にカート・コバーンに送った称賛の言葉を回想

2025/03/25 18:41掲載
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Kirk Hammett
Kirk Hammett
メタリカ(Metallica)カーク・ハメット(Kirk Hammett)は米ローリング・ストーン誌のポッドキャスト「Music Now」の最新エピソードの中で、グランジについて語っています。

「グランジには何の問題もなかった。正直に言って、大好きだった。最高に素晴らしいと思ったし、例えば、ニルヴァーナ、サウンドガーデン、アリス・イン・チェインズ、マッドハニーなど、あの時代には今でもよく聴くバンドがたくさんいたよ」

ニルヴァーナ(Nirvana)カート・コバーン(Kurt Cobain)はメタリカのファンでした。ハメットはこう続けています。

「カートは『Ride the Lightning』が大好きだと俺に言っていたし、『Bleach』には『Ride the Lightning』を彷彿とさせるリフがあるしね。カートは本当に素晴らしい奴だった。彼はシャイだった。彼は参加するよりも観察するタイプだったね」

ハメットは、『Nevermind』の先行プレス盤を受け取った後、ハリウッド・パラディアムでニルヴァーナのコンサートを観た夜のことを、こう振り返っています。

「俺はバックステージに行って、“カート、『Nevermind』はすごいことになるよ”と言ったんだけど、彼は“いや、そうはならない”と言っていた。俺は“いや、なるよ”って言い返したよ。それからクリス・ノヴォセリックに“よう、このアルバムはとんでもないことになるぞ”と言うと、彼は“そう思いますか?”と言うから、俺は“そうに決まってるだろ”と答えたよ」

ハメットの予想は明らかに的中しました。彼はニルヴァーナ、特にコバーンの人気が爆発的に高まった後、彼らの変化があったことに気づいたと語っています。

「まだ有名になる前、ニルヴァーナは素晴らしいバンドで、とても純粋な意図を持っていた。彼らはステージに登場し、ただひたすら演奏していた。

名声を得ると、カートは少し態度にでるようになり、それがライヴ・パフォーマンスにも現れた。それを愛する人もいた。俺はその違いに気づいていた。

それは明らかだった。(まだ有名になる前)彼らはそこへ出て行ってただ演奏するだけだったし、彼が本当にそれに夢中になっていたことが伝わってきていた。本当にただただサポートを愛していたんだ。彼はそれに値すると感じていたし、それに向けて努力したと思っていた。しかし、称賛がすべて集まり、ありとあらゆる狂ったセレブの地位がやってくると、それはカートにとって悪い方向に作用した。彼はそういう人間ではなかったからね」