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『Led Zeppelin III』の回転式特殊見開きジャケットを手がけた人物が遺した未公開のオリジナルスケッチを発掘

2025/03/24 19:52掲載
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Led Zeppelin / Led Zeppelin III
Led Zeppelin / Led Zeppelin III
『Led Zeppelin III』の回転式特殊見開きジャケットを手がけた人物が遺した未公開のオリジナルスケッチを発掘。現在はレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のコレクターの手に渡っています。

『Led Zeppelin III』は見開きジャケットであり、表ジャケットが中空に作られて中に遊動する円盤が仕込まれ、円盤を回転させると表ジャケットにくりぬかれた穴からさまざまな絵が見えるという凝った造りになっています。また本作の初回版のレコード盤には、溝の内側には、アレイスター・クロウリーの著書からの引用が2つ刻まれていました。

このジャケットは、キングス・カレッジ・オブ・アートの元学生で、60年代初期からジミー・ペイジと面識のあったザクロンがデザインしました。ザクロンの本名はリチャード・ドリューで、2012年に亡くなりました。

最近、ザクロンの遺品が売却された際、コレクターのジョセフ・ロバート・オドネルは、彼の遺品の中から、同アルバム制作時の未公開のオリジナルスケッチをいくつか発掘しました。そのスケッチの中には、回転デザインの進捗状況を記録した6ページの未公開ページと、その回転の機能に関する手書きの指示書が含まれていました。

オドネルはその後、レッド・ツェッペリンのコレクターで、最近公開された映画『Led Zeppelin: Becoming the Band』のアーカイブ・コンサルタントを務めたブライアン・ナップに連絡を取り、2人はスケッチの売却について合意に至りました。売却額は公表されていません。

オドネルは「この歴史的に重要な作品群を保管するのに、ブライアンのアーカイブ以上にふさわしい場所は考えられませんでした。ザクロンの絵画は伝説的であり、ブライアンのコレクションも同様です」とコメントしています。

一方、ナップは「ザクロンは非常に重要なアーティストであり、彼とレッド・ツェッペリンとの友情と繋がりは、バンドのレガシーにとっても同じくらい重要なものです。これらの作品を私のコレクションに加えることができて嬉しく思います。将来的に展示したいと思っています」とコメントしています。

以下は、今回発掘されたオリジナルスケッチ


(Image credit: Joseph Robert O'donnell)


(Image credit: Joseph Robert O'donnell)