
One to One: John & Yoko - Photo credit: © Ben Ross Photography
ジョン・レノン(John Lennon)と
オノ・ヨーコ(Yoko Ono)の新しいオフィシャル・ドキュメンタリー映画『One to One: John & Yoko』では、最近発見された2人の電話での会話を録音した音声も含まれています。これに息子の
ショーン・レノン(Sean Ono Lennon)は特に衝撃を受けたという。
最近発見されたテープの箱から見つかったこの音声は、2人が、ドラマーのジム・ケルトナー、アレン・クライン、ジョン・シンクレアなどと電話で会話した音声が録音されていました。
ショーンは英MOJO誌にこう語っています。
「本当に驚いたよ。父が話しているのを聞いたり、父の姿を見れることが、僕にとってどれほど特別なことなのか、たぶん、みんなは理解していないと思う。僕は、誰もがよく知っているイメージや音声クリップとともに育った。だから、見たことも聞いたこともないものに出会うことは、僕にとって本当に深い意味があるんだ。それは、父と一緒に過ごす時間をもっと増やすようなものだからね」
本作は米国ではIMAX限定で4月11日に公開され、そのほかの映画館では4月18日に公開されます。また、Deadlineによると、この映画は、2025年後半に米HBOで放映され、Maxでストリーミング配信される予定です。
このドキュメンタリーは、1970年代初頭にジョン・レノンとオノ・ヨーコがグリニッジ・ビレッジで過ごした18か月間を、未公開映像や、ビートルズ解散後にジョン・レノンが唯一行ったフルコンサートの新たに修復された映像とともに振り返る内容となっています。
この作品では、変革の時代を迎えた1970年代のニューヨークに足を踏み入れた夫妻の人生を感動的に描き、彼らの音楽、個人、芸術、社会、政治の世界を探求するという。ストーリーの核となるのは、ジョン・レノンが
ビートルズ(The Beatles)後に唯一行ったフル・コンサートであるワン・トゥ・ワン・コンサートです。
息子の
ショーン・レノン(Sean Ono Lennon)がプロデュースしたリミックスされたコンサート音源を使用し、さらに新たにデジタル転送・修復された映像、そしてジョンとヨーコ自身が録音・撮影した電話やホーム・ムービーなど、これまで未公開・未聴だった個人的なアーカイブがふんだんに盛り込まれています。
2人のアーティストの内面に目を向けたこの映画は、ジョンとヨーコの人生の内側を旅し、この時代に彼らが直面した決断、情熱、挑戦を体験する親密な機会を視聴者に提供すると約束しています。
監督はスコットランドのグラスゴー出身の映画監督・ドキュメンタリー作家のケヴィン・マクドナルド。過去に、ミュンヘンオリンピック事件を扱ったドキュメンタリー『[ブラック・セプテンバー]ミュンヘン・テロ事件の真実』でアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。またホイットニー・ヒューストンのドキュメンタリー『ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』や『ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド』なども手がけています。
監督のケヴィン・マクドナルドはこう話しています。
「レノンとオノの人生における、ある変革期に焦点を当て、彼ら自身の言葉、映像、音楽を通して物語を語ることで、熱心なレノンとオノのファンをも驚かせ、喜ばせる映画を作りたかった。ビートルズ後、ジョンが行った唯一のフル・コンサートを撮影した美しい16mmフィルム映像を中心に構成されたこの映画は、観客にジョンとヨーコのより親密な姿を紹介すると同時に、彼らの政治的に急進的で実験的な一面も映し出したいと願っています」
またショーン・レノンはこう話しています。
「ケヴィンのドキュメンタリーは、バンク・ストリートや初期のニューヨーク時代の両親の生活に全く新しい洞察をもたらし、不安、腐敗、不必要な戦争という激動の時代に、平和と非暴力を促進するために揺るぎない献身を捧げた彼らの姿を直接見せてくれている」
本映画のプロデューサーのひとり、ピーター・ウォーズリーはこう話しています。
「当時のレノンのアーカイヴにアクセスできたことは、非常に光栄なことでした。これまで聞くことのできなかった彼らのプライベートな電話の録音や、彼らが一緒に撮ったホーム・ムービーを盛り込みながら、彼らのアパートを再現した室内を映画の舞台にすることで、私たちを彼らの世界に引き込むことができます」
以下は以前に公開された映像
トレーラー映像
ティーザー・トレーラー映像