
Pattie Boyd and George Harrison - Photo: Getty Images
ジョージ・ハリスン(George Harrison)と、当時のパートナーであった
パティ・ボイド(Pattie Boyd)から譲り受けたという、
ビートルズ(The Beatles)の“ホワイト・アルバム”『The Beatles』のUKプレスのステレオ盤の「ナンバー0000012」がオークションに出品され、1万ポンド(約200万円)で落札されています。
オークションは、音楽関連の記念品を扱うオークション会社「Tracks Auctions」で行われました。
このレコードには、本物であることを証明する手紙が付いており、売り手とハリソン&ボイドの交友関係の詳細が記載されています。
このレコードは1968年のある日の午後、ジョージ・ハリスンとパティ・ボイドが訪ねてきたときに渡されたものだという。
以下、付属の手紙より
「1960年代、私はロンドンでファッション・フォトグラファーをしていました。パティ・ボイドとは以前からの知り合いで、1964年のある晩、ハイド・パーク・コーナーのすぐそばにある彼女のアパートにいました。電話が鳴ったので出てみると、ビートルズがツアーをしていたアメリカから電話をかけてきたジョージ・ハリスンでした。彼が戻ってきた時に会って友人になりました。それから数年間にわたって、私たちはレストランやTrampやCrazy Eといったクラブ、ロンドンの私のアパート、エシャーにある彼らの家、後にFriar Parkで、頻繁に顔を合わせるようになりました。
いくつか逸話を紹介します。
ジョージは私をレコーディングスタジオに連れて行ってくれました。
12弦ギターをくれました。
ある夜、ジョージがジョンとポールと一緒に私のアパートにやって来たこともありました!
ジョージはキングス・ロードのGranny Takes A Tripで買ったジャケットを私にくれたこともありました。
私たちは“All You Need Is Love”のビデオにも出演しました!
彼らは時々、最新リリース盤を持って来てくれました。例えば、私は“Across The Universe”のアセテート・デモ盤を大切に持っていたのですが、何度も再生したために針が盤を突き抜けてしまいそうになりました。それほど丈夫ではなかったのです。
私は、彼らがアパートに持ってきてくれた『ホワイト・アルバム』の低番号の盤を持っていたので、ある日、ジョージに電話でそのアルバムを持っていると伝えると、彼は“持っておけ、それは君のものだ”と言ってくれました。オークションに出品したのは、ジョージとパティから譲り受けたこの『ホワイト・アルバム』の盤で、番号は0000012です」