ジョン・ライドン(ジョニー・ロットン/John Lydon)抜きで再結成した
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)についてライドンはどう思っているのか? 英国の新聞The i Paper紙の新しいインタビューで、ライドンは自分抜きでの再結成を「カラオケ」と批判しています。また現在はカリフォルニアに住んでいるライドンは「二度とイギリスには戻らない」とも話しています。
「最初、セックス・ピストルズが俺抜きで今年ツアーを行うと聞いたときは、腹が立った。俺を苛立たせた。俺は思った。“彼らは、ピストルズの良さのすべてを、すべての核心と意図を排除することで台無しにしてしまうだろう”とね。俺は軽い気持ちでそう言ったわけではない。彼らはカラオケで逃げ切ろうとして、ライヴ全体を軽んじようとしているが、長い目で見れば、価値のある者とない者がはっきりするだろう。俺は1ドルを稼ぐために魂を売ったことはない。それは俺の中のカトリック教徒のせいであり、罪悪感に苛まれるのは嫌なんだ。
ナンシー・レーガンと同じように、俺はいつも“ノー”と言うことが簡単だと思ってきた。もし何かが、あなたの心や魂、知性、そしてこの世における善悪の純粋な感覚に問いかけるようなことがあれば、ただ“ノー”と言えばいいんだ。音楽業界を蝕む企業側の考え方によれば、俺は“一緒に仕事をするのが難しい”というレッテルを貼られることになる。しかし、俺はそのレッテルをとても誇りに思っているよ。
トランプ米大統領についてどう思うか? 新しいボスは、昔のボスと同じだ。もう二度と騙されない。オバマには大きな期待を寄せていたが、彼は、常識や人生経験を考慮することなく、あらゆる制度を政治的な存在に変えてしまう、単なるお節介な官僚に過ぎなかった。壊れたビジネスを修復するつもりなら、ビジネスマンに任せた方がいいだろう。
俺は二度とイギリスには戻らない。戻れない。変わってしまったからね。一度その場所を離れると、ロマンチックなイメージを抱くものだが、それは30年も40年も前の時代に固定されてしまっている。決して同じにはならない。物事は変化する。友情だってそうだ。形を変える。振り返っても、不愉快な気持ちになるだけだ」