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モリッシー/グラハム・ナッシュ/ノエル・ギャラガーらが存続を願って寄付を行った“ザ・スミス・ファンの聖地”が閉鎖の危機を乗り越え存続

2024/11/29 11:50掲載
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The Smiths - 1985 - Salford Lads' Club
The Smiths - 1985 - Salford Lads' Club
モリッシー(Morrissey)グラハム・ナッシュ(Graham Nash)ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)らが存続を願って寄付を行った、“ザ・スミス・ファンの聖地”としても知られる、マンチェスターのサルフォード・ラッズ・クラブが、閉鎖の危機を乗り越え存続されることが発表されています。

同クラブについては先日、緊急の資金援助がなければ閉鎖せざるを得ない状況にあることが明らかになり、存続のためには11月末までに25万ポンド(約5千万円)を集める必要があると発表されていました。同クラブによると、維持費や人件費が予算を上回るようになり、枯渇した予備費を補充する必要が生じたため、資金が必要になったと説明しています。

サルフォード・ラッズ・クラブは、スカウト運動の創始者であるロバート・ベーデン=パウエルによって1904年に開設されました。現在は男女を問わず歓迎し、スポーツや青少年プログラムなど、さまざまな活動を行っています。このクラブには、ザ・ホリーズのアラン・クラークやグラハム・ナッシュなど、多くの著名人も入っていました。この施設は、週6日間のスポーツや創造的な活動を提供することで、都市部の最も貧しい地域社会の若者たちにとって安全な居場所となっています。

このクラブの建物が国際的に知られるようになったのは、ザ・スミス(The Smiths)『The Queen Is Dead』の内ジャケットにも掲載されたメンバー・ショットでした。この写真が撮影されたのは、マンチェスターのサルフォード・ラッズ・クラブの建物の前でした。また、ザ・スミスの「There Is A Light That Never Goes Out」と「Stop Me If You Think You've Heard This One Before」のミュージックビデオもこの建物の外で撮影されました。

マンチェスター・イブニング・ニュースがGoFundMeで立ち上げたクラウドファンディング・キャンペーンには、多くのミュージシャンから寄付が寄せられました。

マンチェスター・イブニング・ニュースによると、モリッシーは5万ポンドを寄付しました。また子供時代をサルフォードで過ごしたグラハム・ナッシュは1万ポンドを、そして、ノエル・ギャラガーはギターをオークションにかけ、オアシスの展示会のキュレーションを手伝って、この目的のための資金調達に貢献しました。

そして、英国時間11月28日、オーナーは、クラブが資金調達目標を達成し、通常通りの営業を再開できることをSNSで発表しました。

以下、声明より

「やったぞ!サルフォード・ラッズ・アンド・ガールズ・クラブは正式に救われました!

支援者の方々の素晴らしい寛大さのおかげで、25万ポンドの目標を達成し、この象徴的な建物の扉を若者や地域社会のために開いたままにしておくことができることが保証されました。

マンチェスター・イブニング・ニュースが見事に表現しているように“この呼びかけに対する反応は感動的であり、121年にわたってサルフォードの基盤の一部となってきたこのクラブに対する思いの深さを反映しています”。

歴史的なコンサートから、青少年活動を通じて人生を変えることまで、このクラブは希望、文化、そしてつながりの象徴として存在してきました。この資金援助により、私たちは次世代に影響を与え続けることができます。

明かりを灯し続けるために支援の手を差し伸べてくださったすべての個人、企業、パートナーに心より感謝いたします。これは私たちだけでなく、皆さんにとっても勝利です。力を合わせれば、地域社会が団結したときに何が実現できるかを示しました」