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エド・シーラン、バンド・エイド「Do They Know It's Christmas?」新版に自身の歌声を再利用されたのは不本意 選択権があったなら断っていたと語る

2024/11/19 11:09掲載(Last Update:2024/12/04 17:15)
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Ed Sheeran - Photo by Dan Martensen
Ed Sheeran - Photo by Dan Martensen
全英トップ・ミュージシャンたちが参加したチャリティー・プロジェクト、バンド・エイドの「Do They Know It's Christmas?」(1984年)。長年にわたり、その歌詞については批判もありました。エド・シーラン(Ed Sheeran)は2014年の30周年ヴァージョンに参加しましたが、それから10年が経ち、この曲に対する自身の理解も変わったため、40周年を記念した新ヴァージョンに自身のヴォーカルを再利用されたのは不本意で、もし選択権があったなら断っていたとの声明を発表しています。

このチャリティーシングルは、1984年にエチオピアで起こった飢餓を受けて制作されました。しかし、長年にわたり、この曲の歌詞は、アフリカを西洋諸国の介入によって救済されるべき不毛の地として描写しているとして批判されてきました。

シーランは2014年の「Band Aid 30」にコールドプレイらと共に参加しました。11月25日にリリースされる40周年記念の新ヴァージョン「2024アルティメット・ミックス」では、オリジナル版でスティングが歌った部分にシーランのヴォーカルがミックスされています。

シーランによると、自身のヴォーカルを再利用するにあたり、バンド・エイドから許可を求められなかったという。シーランはSNSで、ガーナ系イギリス人ラッパーのFuse ODGの投稿を引用して、こう説明しています。

「今回の“Band Aid 40”のリリースにあたって僕の承認は求められませんでした。もし僕に選択肢があったなら、僕のヴォーカルの使用を丁重にお断りしたでしょう。

10年が経ち、この曲にまつわる物語に対する僕の理解も変わりました。Fuse ODGが雄弁に説明してくれています。

これはあくまで僕の個人的なスタンスに過ぎません。前向きなものであってほしいと思っています。皆さんに愛を込めて。x」

シーランが引用したFuse ODGの投稿で、Fuse ODGは10年前にシーランとともに「Band Aid 30」への参加を依頼されたが、自分は断ったと述べています。

「僕がBand Aidへの参加を断ったのは、このような取り組みがアフリカに与える悪影響を認識していたから。

このような取り組みは、同情や寄付を集めるかもしれないが、アフリカの経済成長や観光、投資を妨げる有害な固定観念を永続させるものであり、最終的にはアフリカ大陸に何兆もの損失をもたらし、アフリカの尊厳や誇り、アイデンティティを破壊するものだ」

Fuse ODGは英BBC Radio 1の番組『Newsbeat』の取材にも応じ、「Do They Know It's Christmas?」が、アフリカが「飢饉と貧困」に悩まされているという考えを助長していると述べ、これは「真実ではない」と述べています。

BBCによると、作家のIndrajit Samarajivaは、この曲を「ひどい人種差別的な歌」と表現し、歌詞は「無知で植民地主義的な態度であり、誰かを助けることよりも、むしろ白人の気分を高揚させることの方が目的だった」と批判しています。