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クイーンのブライアン・メイ 初期のフレディ・マーキュリーの本当の姿を語る 最初はうまくやっていけるのか不安だった

2024/11/07 13:25掲載
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Queen
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クイーン(Queen)ブライアン・メイ(Brian May)は、『Queen I』の発売を記念した最近のQ&Aセッションで、初期のフレディ・マーキュリー(Freddie Mercury)の本当の姿を語っています。フレディが自分の声を見つけ、ロック界最高のフロントマンになったプロセスを語る。

「出会ったとき、僕らはみんな別の大学にいた。(フレディは)美術学校、僕はインペリアル・カレッジ、ロジャーは歯学部に、ディッキーは電子工学を学んでいた。

フレディはすでに、彼の心の中ではスターだった。彼はとても派手で、ロックスターのような服装をしていた。彼は生まれながらのパフォーマーだと思う。彼は自分自身を信じていたからね」

初期の頃、バンドの他のメンバーは、フレディと一緒にうまくやっていけるのかどうか疑いを抱いていたという。

「フレディはまさに過渡期にあった。ロジャーも同意見だと思うけど、彼と初めて一緒に仕事をしたとき、彼はあちこち走り回ったり、叫んだり、大声を張り上げたりしていたので、少し不安になった。僕たちは“うまくいくのだろうか?”と思ったんだ。それはある種の抑制の効かないパフォーマンスだった。彼は自分の楽器をコントロールできていなかったんだ」

バンド以外の人が若い頃のフレディをどう見ていたかについては次のように語っています。

「言っておくと、誰もが彼を好きだったわけではない。多くの人が彼に少しいらいらさせられていたけど、みんな彼のことを面白くて楽しい人とも思っていた。でも、その時点では彼はまだフレディ・マーキュリーとして僕たちが知るようなシンガーではなかった。

スタジオに入って、デ・レーン・リー(スタジオ)で最初のデモセッションを行っている時に、こんなことがあった...。

彼がスタジオに入り、自分の声がスピーカーから返ってくるのを聴いた途端、フレディは“気に入らない。もう一度やる”と言った。そして、彼は自分の望む音が出るまで何度も何度もやり直した。彼はすぐに自分がどんな音を出しているかをとても意識するようになり、信じられないほど素早く、自分がなりたいと思うシンガー像に近づいていったんだ。彼は自分の声を見つけ、それをどう使うかを見つけたんだよ。彼は巨大な力を手に入れた。声だけではない。素晴らしいミュージシャンであり、素晴らしいソングライターでもあり、マーキーであろうと、このくらいの規模の会場であろうと、アルゼンチンのスタジアムであろうと、どんな会場でも、その奥底にまで届く人だった。彼は声はその公演にいたすべての人の心に届いていたんだ」

彼はクイーンの他のメンバーもフレディのプロセスに関わっていたと話しています。

「かなり長い期間続いたので、簡潔に説明しているよ。おそらく永遠に続いただろうね。新しいアルバムを制作するたびに、フレディはさらに自分を追い込んでいった。彼は自分の歌声を聴き返して、“もっとうまくやりたい、もっと長く、もっと情熱的に、もっと...”と、何であれ、もっと良くしようと言っていた。彼は常に新しいテクスチャを探し求め、自分自身からより多くを引き出そうとしていたんだ。

僕たちはそのプロセスを手伝った。僕たちの誰かがスタジオにいるときは、残りのメンバーはコントロールルームにいたからね。だから、多くの場合、僕はエンジニアと一緒に座って、フレディがヴォーカルを録音しているのを聴いていた。すると彼は“どうかな?”と尋ねてくるので、僕は“一部はまあまあだけど、そういう風に展開したのが気に入らなかった”と答える。僕たちは彼がうまくいくように手助けしたんだ。逆も同じだよ。ギターソロを僕が演奏しているときは、フレディがそこにいた。僕たちは常に互いに刺激し合ったし、それは本当に貴重なことなんだ」