Mike Portnoy - Zagreb, 29/10/24 - Dream Theater
ドリーム・シアター(Dream Theater) の
マイク・ポートノイ(Mike Portnoy) は、ステージに上がるわずか30分前に、愛する家族が亡くなったことを知りました。自身の人生で「最も辛いライヴのひとつだった」というその公演でポートノイは悲しみをこらえながらも演奏を続けました。
アンコールでは、フロントマンの
ジェイムズ・ラブリエ(James LaBrie) が観客に語りかけ、観客たちが携帯電話のライトを照らすなか、バンドは「Act II: Scene Eight: The Spirit Carries On」をポートノイの家族に捧げました。この曲のエンディングでは、バンドメイトであり長年の友人であるギタリストの
ジョン・ペトルーシ(John Petrucci) がポートノイの隣に立ち、演奏中に2人が涙を流している様子も見られました。
10月29日にクロアチアのザグレブで行われた公演より。
以下、マイク・ポートノイの声明より
「今夜のクロアチア・ザグレブ公演は、俺がこれまで経験した中で最も辛いライヴのひとつだった。開演30分ほど前に、俺の愛する姉妹、サマンサ・レオーネ・カターネオが亡くなったという連絡を兄弟から受けた。サマンサは1年ほど前から癌と闘っていたが、ここ数日は容態が悪化していた。避けられないことが起こったことを知った俺と家族にとって、この数日間は本当に辛った。
辛かったけれど、今夜の公演は予定通り行われ、ジェイムズは“The Spirit Carries On”を彼女に捧げた。この写真は今夜のものだ。客席に輝く光はサマンサのためのものだった。俺はずっと赤ちゃんのように泣いていた(ジョンは俺のドラムセットの横に来てくれて、エンディングのソロを一緒に演奏してくれた。それ俺にとってとても意味のあることだった…)。
サマンサはいつもDTの熱烈なファンであり、サポーターの一人だった。俺たち(DT)の再会は彼女にとってとても大きな意味を持っていた。彼女はロンドンに行きたいと強く願っていたが、体調が急速に悪化したため、旅行することは不可能だった。でも、彼女は病院でオンラインで公演のビデオを観たと言っていた。それがどれほど彼女を幸せにしたか、俺は知っている。
彼女が今では毎晩、どこの公演でも全ての公演を観ることができるので、このツアーの間、毎晩ステージに立つたびに、“The Spirit Carries On”を演奏するとき、俺は彼女のことを思い出すだろう。
愛してるよ、サマンサ」
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