ジャズ・ギタリストのジョージ・ベンソン(George Benson)は、ビートルズ(The Beatles)のアルバム『Abbey Road』(1969年)をカヴァーした『The Other Side of Abbey Road』を1970年にリリースしました。このコンセプトはどのようにして思いついたのか? 米Ultimate Classic Rockの新しいインタビューの中で振り返っています。
Q:『The Other Side of Abbey Road』というコンセプトはどのようにして思いついたのですか?素晴らしいアルバムです。
「まず言えるのは、当時、音楽界ではクロスオーバーの時代が始まる前だったんだ。スターたちがクロスオーバーの音楽を演奏し始めてはいたが、まだ一般的ではなかった。おそらく(その当時)最も人気のあるクロスオーバーの曲は、エラ・フィッツジェラルドが(1964年にカヴァーしたビートルズの)“Can’t Buy Me Love”だったと思う。“わあ、エラ・フィッツジェラルドがビートルズの曲を歌っている!”という感じだった。彼女がまず最初に、それが可能であること、そして人気が出ることを証明するために、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。
『Abbey Road』をやるというクリード・テイラーのアイデアは少し早すぎたかもしれないね。でも、最終的には人気が出た。“Breezin'”がリリースされた数年後、予想通り人気が出た。みんなが『The Other Side of Abbey Road』を再発見し、それは実際に僕のキャリアを後押しした。そうなって嬉しかった。あれは、僕が今まで作ったアルバムの中で最高傑作のひとつだと思うからね」