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セックス・ピストルズのポール・クック、77年にバンドがグレン・マトロックを解雇したのは「愚かなことだった」「彼の味方になるべきだった」と語る

2024/09/27 11:44掲載
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Sex Pistols - Express/Express, Getty Images
Sex Pistols - Express/Express, Getty Images
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)のドラマー、ポール・クック(Paul Cook)は、1977年にグレン・マトロック(Glen Matlock)がバンドから解雇されたときのことを振り返り、その決断は間違いで「愚かなことだった」と認め、今にして思えば、あの時はマトロックをバンドに留めるために戦うべきだったとポッドキャスト『The Rockonteurs』の新しいインタビューの中で語っています。

「グレンがバンドを去った、あるいは解雇された、何にせよ、とにかくその話はかなりややこしいんだよ。ジョン(ライドン)とグレンは、何らかの理由で仲たがいしていた。理由はわからない。彼らはうまくいっていなかった。ジョンは、自分に対してスティーヴ(ジョーンズ)と俺が敵対していると感じていた。ジョンはバンド内に自分の味方になってくれる誰かが少しは必要だと感じていたんだ」

バンドのマネージャー、マルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)ジョン・ライドン(ジョニー・ロットン/John Lydon)に味方し、シド・ヴィシャス(Sid Vicious)をバンドの新しいベーシストにすべきだと提案しました。

「マルコムとジョンが意見が一致したのは、本当にその時だけだった。彼らは状況を操り、グレンを追い出してシドをバンドに迎えようとしていた」

ヴィシャスはセックス・ピストルズの熱心なファンでした。彼はバンドのライヴに常に姿を見せ、バンドメンバーにもよく知られていました。

「彼(ヴィシャス)は初期の頃から俺らのライヴには必ず来ていて、トラブルを起こしたり、ポゴダンスを発明したり、飛び跳ねたり、人に体当たりしたりしていた」

クックによると、マクラーレンはヴィシャスをバンドのイメージを高める貴重な存在だと考えており、彼がベースを弾いたことがないことは気にしていなかったという。一方、マトロックはセックス・ピストルズの音楽に貴重な貢献をしていました。クックは後悔を話しています。

「グレンを追い出したのは愚かなことだった。俺らはみんなで素晴らしい曲を作っていたんだ」

クックは、今にして思えば、マトロックをバンドに留めるために戦うべきだったとも話しています。

「俺とスティーヴは、ただ流れに身を任せていた。俺らは現状を崩したくなかった。彼らは“グレンが去らないなら、マルコムとジョンが出ていく。それはバンドの終わりだ”というような雰囲気を醸し出していた。

だから俺たちは楽な道を選んだ。彼の味方にならなかったことを本当に後悔している。俺たちは彼の味方になるべきだった。でも、当時は状況がめちゃくちゃだった。俺たちはただ、大丈夫だろう、何とかなるだろうと思っていた。シドを迎え入れることで、俺たちが何を背負い込むことになるのか、俺たちは気づいていなかったんだ」

クックはヴィシャスは「イメージ的には」素晴らしかったことを認めていますが、ヴィシャスがセックス・ピストルズに悪影響を及ぼしたとも指摘しています。

「彼がバンドに加わったことで、すべてが変わってしまった。完全にね。ダイナミクスが変わった。完全に変わってしまった。悪く言えば、よりクレイジーになった。(ヴィシャスが加わった後)すぐに状況が悪化した」