David Bowie / The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars
なぜ
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)のファンはボウイのキャリアの中で「ジギー・スターダスト」時代をリピートするのか? アルバム『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars』の共同プロデューサーであり、「ジギー・スターダスト」時代のボックス・セット『Rock ‘n’ Roll Star!』にも携わったケン・スコットはRock Cellar Magazineの最近のインタビューの中で自身の考えを話しています。
Q:ボックスセット『Rock ‘n’ Roll Star!』でスポットライトを浴びているジギー時代の音楽は時代を超越しています。なぜファンはデヴィッドのキャリアの中であのアルバム/時代をリピートするのでしょうか?
「2つの言葉で答えられるよ。“(まさに)デヴィッド・ボウイ(だから)”。彼はいろんな意味で素晴らしかった。
トニー・ヴィスコンティの一緒に仕事をした最初の2枚のアルバム、『Space Oddity』と『The Man Who Sold The World』は彼のアルバムではなかったと思う。トニーのアルバムだった。デヴィッドが僕との仕事を選んだ理由のひとつは、僕が彼にプレッシャーをかけないことを知っていたからだと思う。僕のアイデアよりも彼のアイデアの方が多かった。ひとたび始めたら、自分たちのアイデアがどのように連動し、実際に機能することがわかったし、『Hunky Dory』や『Ziggy』で僕たちが作り上げたものは、僕たちに大きな自信を与えてくれた。
一度その自信を得ると、彼はそのまま飛び立っていった。彼には大胆不敵さがあった。彼は、自分がやろうとしていることが聴衆に嫌われることを恐れなかったから、ビートルズと同じように、常にまったく違う分野に移行することができた。その点ではどちらも同じだったと思う。自分たちが望むアルバムを作り、みんながそれを買ってくれることを願っていた。
彼は全体がどうあるべきかを理解していたし、自分の求めるものを与えてくれる適切なチームを手に入れることができた。アメリカン・サウンドに関しては、彼は向こうに来て、そのアメリカン・サウンドを出すために完璧なプレーヤーをすべて選んだ。彼の使い方は、一緒に仕事をしたいミュージシャンを選んだら、彼らに曲を渡して、彼らが得意とすることをさせるだけだった。“こんな風に弾いて、あんな風に弾いて”とは言わなかった。彼が彼らを選んだのには特別な理由があったんだ。彼は“君の得意なことをやってくれ!”と言うだけなのさ」