「このアルバムには十分な賛辞がない。このアルバムでは、ブライアン・メイのギター・ワークのあまりオーケストレーションされていない、ハーモナイズされた一面を見ることができる。僕はそれが大好きなんだ。(『A Day at the Races』の)“Somebody To Love”のソロが彼の中で一番好きだけど、このアルバム全体の完璧に選ばれたギターのモチーフの種類の多さには驚かされる。このアルバムを否定するのはブライアンに失礼だ。サイド1だけでも2曲の大ヒット曲と3曲のモンスター・ヒットがあり、そのすべてが雄弁なギター・ワークで聴かせる。一音たりとも多すぎる音はなく(ギターの神様には珍しい)、音の構成、ミックスにおけるギターの配置は息をのむほど素晴らしい。数年前にクイーンの映画(『ボヘミアン・ラプソディ』)が公開されたとき、東京の高級ステレオ店でこのアルバムの試聴会が行われたんだけど、スタジオクラスのシステムで聴く『The Game』は宗教的な体験だった。正直言って、このアルバムは、バンドという大枠の中でのギターの総合的な表現として、最も気に入っている。ギターが奏でる一音一音が歓迎されていて、素晴らしい曲とこの世のものとは思えないアレンジに集中させてくれる」