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10ccのグレアム・グールドマン、バンド名にまつわる俗説や「I'm Not In Love」誕生について改めて語る

2024/07/16 18:52掲載
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10cc
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10ccの創設メンバー、グレアム・グールドマン(Graham Gouldman)はBest Classic Bandsの新しいインタビューの中で、バンド名にまつわる俗説や、代表曲のひとつ「I'm Not In Love」の誕生について改めて語っています。

■10ccのバンド名について

Q:バンド名にまつわる俗説について、肯定または否定できますか?

「ああ、その古い俗説?みんな知ってるでしょ?」

Q:私が思っている通りですか?

「何だと思う?言ってよ!言ってよ!」

Q:いわば“load(※スラングで射精)”の量だと思います。

「(笑)男性の平均的な射精量は9ccと言われている。僕たちは10cc。名前の由来はこれじゃないんだ。でも、本当の理由よりずっと楽しいよ」

Q:『スパイナル・タップ』のナイジェル・タフネルが、映画監督のロブ・ライナーと一緒にアンプを紹介しているシーンを思い出します。

「(笑)それは思いつかなかったけど、似たようなものだよね。そっちだと11だ」

※ 通常、アンプの目盛りは最大の10までしかないが、ナイジェルのアンプには、それより大音量の“11”まであるというネタより


■「I'm Not in Love」について

「僕たちはラヴソングを書くことは避けていた。エリック(スチュワート)が完璧なタイトルを思いついたんだ、それは反ラヴソングのようにも聞こえる。

僕にはこの曲の冒頭を飾る2つのとてもシンプルなコードと、変化させるサスペンディッド・コードがあって、そしてエリックにはヴァース(Aメロ)があった。そう、だからエリックが書いた部分と僕が書いた部分があるんだ。全部ではないけれど、歌詞の多くを書いたのはエリックの功績だ。“Ooh, you wait a long time for me”の部分は、言葉と音楽が頭に浮かんできた。そんなにたくさんの言葉があるわけじゃないけど、何かを書いているときに、それが完全なパッケージとして浮かぶというのは意味があることなんだ。もう触る必要はない。そうなった時は最高だよ。

それで曲ができて、ボサノヴァのような感じでレコーディングしたんだけど、ほとんどバート・バカラック・ヴァージョンのような感じだった。僕たちはそれが全然気に入らなかったので消してしまったんだ。今思えば残念なことをしたよ。この曲は僕たちの心に残った。ケヴィン(ゴドレイ)は違うリズムを思いついた、スローなビートに“bump, bump, bump, bump.. ”。声だけでやろうと言ったのはケヴィンだったと思う。面白いアイデアだよね。

リズムトラックにも魔法がかけられていた。ループを作ってマルチトラックに録音する方法を思いついた.....僕たち4人でボードの前に座って、まるで楽器のように声を出して演奏した。

そうして曲を完成させ、素晴らしいものだと思った。誰も“ああ、これはヒットする”などとは思わなかった。ただ、素晴らしいと思ったんだ」