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シン・リジィのスコット・ゴーハム、愛用ギターが購入直後に税関に没収され、購入金額以上の罰金を支払わなければならなかったことを回想

2024/06/27 12:45掲載
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Phil Lynott and Scott Gorham Thin Lizzy 1978.
Phil Lynott and Scott Gorham Thin Lizzy 1978.
シン・リジィ(Thin Lizzy)スコット・ゴーハム(Scott Gorham)が最も大切にしているエレキ・ギターのひとつ、1957年製ギブソン・レスポール・スタンダード。購入直後に税関職員に没収され、最終的に購入金額以上の罰金を支払わなければならなかったことを、Guitarist誌の最新号で振り返っています。

ゴーハムは、1970年代後半にバンドがボストンに滞在していた時に、このギターを購入しました。2,300ドルという高額でしたが、ゴーハムはこのギターに夢中になり、バンドメイトの熱心な後押しもあって、すぐに手に入れ、アメリカ滞在中に弾き始めました。

しかし、数週間後、ロンドンに戻ったとき、ゴーハムは空港の税関でトラブルに巻き込まれ、入国時に彼の新しい自慢のギターを没収されてしまいました。当時のことをこう振り返っています。

「俺はアメリカで1ヵ月間、その57年製を弾き続けた。

ヒースロー空港に戻ると、税関職員が俺たちの荷物をすべて取り出し、ケースをすべて開けた。職員はすぐにレスポールに目を付けた。そしてこう言った。“なんて美しいギターなんだ。いくらで買ったんだい?”。俺は“2,300ドル”と答えると彼は“本当に?この通関用書類には600ドルと書いてあるぞ”と言った。そして彼はケースを閉めた。バーンとね!そして“今はもう君のギターではない”と言ったんだよ」

間違った通関用書類のせいで、ゴーハムが新たに手に入れた1957年製ギブソン・レスポール・スタンダードは没収されてしまいました。この問題を円滑に解決し、レスポールを無事に取り戻すために、ゴーハムは法廷で争う必要がありました。幸い、ロンドン・ヒースロー空港には独自の裁判所があり、そこでゴーハムの訴えを審理することになりました。

「だから、ヒースロー空港のすぐそばにある裁判所に行くしかなかったんだ、裁判所があることすら知らなかった。黒いローブを着た男がやってきて“ゴーハムさん、あなたを有罪とします。罰金はギターの値段と、それに加えて法律違反に対する750ポンドです”と言われたんだ」

つまり、2,300ドルで始まったギターは、ギターの購入金額以上の罰金を支払わなければならなくなったため、実質な支払額は最終的には、倍の4,600ドル以上になったという。

ギターを取り戻したゴーハム。彼はMusicRadarの以前のインタビューで、このギターは彼にとってナンバーワンのレコーディング楽器となったと説明しています。「アルバム『Jailbreak』の直後からバンドが終わるまで、このギターを使い続けた。これらのアルバムで聴こえるギターの音はすべてこのギターによるものだよ」