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レッド・ツェッペリンはロシア人バレリーナやオランダ人ラジオ司会者のもとで働いていた 節税のために従業員契約していた企業の取締役が明らかに

2024/06/20 18:38掲載
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Led Zeppelin
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レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)は、ロシア人バレリーナやオランダ人ラジオ司会者のもとで働いていた。少なくとも書類上は。

レッド・ツェッペリンのメンバーが1976年以降、節税のために従業員として契約していたオランダの無名企業。40年以上もの間、経営に携わっていた人たちの身元は秘密にされていましたが、ついに明らかに。ロシア人バレリーナやオランダ人ラジオ司会者など、風変わりな人々によって運営されていたことが、著名なZEPのファンサイトLedZepNewsによって公開された訴訟書類により明らかにされています。

1976年10月11日、レッド・ツェッペリンのメンバーとマネージャーのピーター・グラントは、5日前に設立されたばかりのオランダの無名企業S&L Entertainment Enterprisesの従業員となる契約に署名しました。

これは特にアメリカでの納税額を最小限に抑えるためのもので、バンドメンバーとマネージャーを米国に拠点を持たないオランダの会社の従業員として登録することで、レッド・ツェッペリンは、米国での収入の大半を米国外に移し、米国での課税を回避することに成功しました。

今回、LedZepNewsは、1977年7月23日に米カリフォルニア州オークランドで開催されたデイ・オン・ザ・グリーンフェスティバルで起きた暴行事件について調べました。この暴行事件ではジョン・ボーナムとバンドのサポートスタッフが逮捕され、その後、暴行を受けた3人の被害者はレッド・ツェッペリンとバンドを雇用していたS&Lに対して民事訴訟を起こしました。

LedZepNewsは、40年以上にわたって裁判所のマイクロフィルムに保管されていた暴力事件に関する300ページ以上の訴訟書類を入手することに成功。この訴訟書類には、S&Lの取締役リストも含まれており、初めて運営していた人々の名前が明らかにされています。

これらの取締役のほとんどが、ビジネスの運営やレッド・ツェッペリンのコントロールに何らかの役割を果たしていた可能性は低いですが、少なくとも書類上は、S&Lの取締役がバンドのメンバー全員が働く事業体を運営していたことになります。

書類で明らかになったS&Lの取締役の全リストは以下の通り:

Ian Ffrench, CEO -ジュネーブの弁護士兼会計士
J. A. Steinz
Pim Jacobs-オランダのジャズピアニスト、テレビ司会者
Willem Duys-オランダのラジオ司会者
Irina Baranova - ロシアのバレリーナ
Fritz Rau - ドイツの音楽プロモーター
Edward Jarret
Tjomme d’Oliveira(辞任)-オランダの弁護士

ロシア人バレリーナのイリーナ・バロノヴァは、女優ヴィクトリア・テナントの母親です。テナントは1986年から1994年にかけてアメリカのエンターテイナー、スティーヴ・マーティンと結婚していましたので、マーティンの義理の母でもありました。