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デヴィッド・ボウイは依存症克服後、ビスケットとエスプレッソで深夜のスタジオ・セッションを乗り切っていた 元コラボレーター語る

2024/06/06 12:38掲載
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David Bowie / The Next Day
David Bowie / The Next Day
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)は、アルコールとドラッグの依存症を克服したあとも、深夜のスタジオ・セッションで眠くならないようにする「眠気覚まし」が必要だったという。2013年アルバム『The Next Day』の制作時は、ビスケットとエスプレッソだったと、元コラボレーターが著書の中で語っています。

英タブロイド紙のデイリー・ミラーによると、ボウイは2012年頃にはアルコールとドラッグの依存症を克服していましたが、深夜のスタジオ・セッションで眠くならないようにするには、まだ助けが必要だったという。ギタリストのアール・スリック(Earl Slick)は新しい著書の中で、ボウイはコーヒー、ビスケット、ペストリー(※パン生地に油脂を多く加え、パイ状に焼き上げたもの)にはまっていたと書いています。

スリックによると、彼らはアルバム『The Next Day』の制作中、ビスケットやケーキをたくさん食べ、エスプレッソを飲みまくって、スタジオで徹夜して曲作りに励んでいたという。

1974年にボウイと初めて仕事をしたスリックはこう語っています。

「『The Next Day』のセッションでは、明らかに僕たちは年をとっていたし、ドラッグやアルコールとは無縁だった。まったくね。2012年の頃には、僕らは長い間やっていなかったし、もはや僕たちの生活の一部ですらなかった。その頃、僕たちがやっていたのはエスプレッソを飲みまくることだった」

スリックは2000年代初頭にニューヨークでレコーディングやリハーサルをしていたときにその習慣がついたという。

「ベッラ・フェラーラという昔からあるおいしいパン屋があって、そこで(イタリア郷土菓子の固焼きビスケットの)ビスコッティを買ってリハーサルに持っていくんだよ。

デヴィッドはビスケットを1箱すべて平らげてしまうんだ。もちろんエスプレッソと一緒にね。『The Next Day』のための初日、僕はパン屋に寄ってビスコッティを買い、デヴィッドはディーン&デルーカでペストリーを買い、そしてスタジオにはエスプレッソ・マシンがあった。それを全部食べまくって飲みまくったんだ。

とても大きなコントロール・ルームがあったので、そこでくつろぎ、最高に幸せだった。昔だったら、違うものを使って同じことをしていただろうね。コントロール・ルームに座って頭をリセットして、何時間も経ってから仕事を始めるんだよ。時には数日後にね」