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レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムはカーマイン・アピスの影響を受けたのか? アピス「俺はそれを事実だとして知っている」

2024/05/29 18:36掲載
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Carmine Appice and John Bonham
Carmine Appice and John Bonham
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)ジョン・ボーナム(John Bonham)は、カーマイン・アピス(Carmine Appice)の影響を受けたと言われていますが、アピスはどう思っているのか? RadioBypassの新しいインタビューの中で、ボーナムはアピスから何かを学んだと思うかと尋ねられて、こう話しています。

「俺は(それを)事実だとして知っている。(ボーナムは)友達だったし、俺のことをアイドルだとも言っていた。このことを理解すべきだ。今は誰もこのことを理解できていない。彼ら(レッド・ツェッペリン)が(初めてアメリカに)来たとき、誰も彼らのことを知らなかった。彼らはヴァニラ・ファッジのオープニングアクトだった。彼らは最初、ニュー・ヤードバーズだったが、その後、(ザ・フーの)キース・ムーンが“鉛の気球(lead balloon)みたいに急降下するだろうぜ”と言った後にレッド・ツェッペリンに改名した。今となっては信じられないことだが、ロバート・プラントもジョン・ボーナムも誰も知らなかった。彼らはまだ誕生したばかりで、俺らより若い子たちだった。(ボーナムは)俺のレコードを聴いていたと言っていた」

レッド・ツェッペリンのファースト・アルバムのオープニング・トラックである「Good Times, Bad Times」で最もよく使われている3連バスドラは、アピスによると、アピスがヴァニラ・ファッジ(Vanilla Fudge)でやっていたことにインスパイアされたものだという。

「俺は(ボーナムに)“君がGood Times, Bad Timesでやっていることはとてもいいと思うよ、大好きだ。素晴らしいよ”と言うと、彼はそれを俺の演奏で聴いたと言っていた。俺は“そんなことやってない。どういう意味だ?”って言ったら、彼は俺が過去にどこかの曲で一度やったと教えてくれた。俺は1回やっただけで、彼はそれを何度もやったんだ。俺は驚いた。彼は俺のドラムセットを気に入ってくれたので、俺が持っていたのと同じセットを彼にプレゼントしたんだ。そして友達になった。

俺は『エド・サリヴァン・ショー』でもやったようにスティックを回したり、シンバルを掴んだりしていた。彼(ボーナム)は“これを見てよ”と言って、スティックを回してシンバルを掴んでいた。彼らがビッグになったときも、彼はそれをやっていた。だから、みんな、彼からそれを得て、間接的に俺からそれを得たんだ。(モトリー・クルーの)トミー・リーのようにね。彼がそれをやっているのを見たのは、モトリー・クルーがオジー(オズボーン)のオープニング・アクトを務めたときだった。俺が“どこでそれを知ったんだ?”と言うと、彼は“ジョン・ボーナムから”と言った。俺が“間接的に、君は俺から得たんだ”と言うと、彼は“違うよ。ジョン・ボーナムからだ”言ったので、その証拠にツェッペリンが出る前の『エド・サリヴァン・ショー』のビデオを見せたら、彼は“マジか、信じられない”と言っていた。俺は“いいか、物事には始まりがあるんだ”と言ったんだ。

(ボーナムと俺は) いい友達だった。彼がロサンゼルスに来ると、俺は彼と一緒にライヴに行ったり、バックステージに行ったり、みんなと一緒に遊んだりした。だから、ジョン・ボーナムがあらゆる投票でナンバーワン(ドラマー)に選ばれているのを見ると、いい気分になるんだ。彼は俺がやったことから、多くのものを得たからね。

インターネットで、ある女の子が“ジョン・ボーナムの3連符”と言っているのを見た。俺はジョン・ボーナムより先にやったけど、ジャズ・ドラマーのマックス・ローチから得たんだ。だから、ジョン・ボーナムの3連符でもないし、俺の3連符でもない。ただの3連符だよ」