アイアン・メイデン(Iron Maiden)のギタリスト、
エイドリアン・スミス(Adrian Smith)が1990年代にメイデンを脱退していた際、メイデンへの復帰を勧めた一人が
シン・リジィ(Thin Lizzy)の
スコット・ゴーハム(Scott Gorham)でした。ゴーハムはスミスの大ファンで、彼の声も大好きなので「なぜアイアン・メイデンで歌わないんだ?シンガーになれよ!」とヴォーカリストとして復帰することを提案したという。ゴーハムはeonmusicの新しいインタビューの中で話しています。
スミスが1990年代にメイデンを脱退していた際に組んでいたバンド、サイコ・モーテルのアルバム『Welcome to the World』でゴーハムはスミスと「I'm Alive」をレコーディングしています。その共演について聞かれたゴーハムはこう話しています。
「俺はエイドリアン・スミスの大ファンなんだ。彼がレコーディングしようとしていたアルバムのデモを聴かせてくれて、彼の声を聴いたんだよ。俺は“エイドリアン、なぜアイアン・メイデンで歌わないんだ?シンガーになれよ!”と言ったんだ。彼の声は素晴らしい。素晴らしいギタリストであることは忘れてくれ--いや、彼はそうなんだけど--彼は歌えるんだ! 彼は俺にこう言った。“いや、それはプレッシャーが大きすぎるよ。フロントマンとして、毎晩みんなの前で歌わなきゃいけないなんて。いやいや、俺はギターを弾くだけでいいんだ”。フィル(ライノット/シン・リジィの元フロントマン)を毎晩見ていたけど、彼がどんなに大きなアリーナでも、オーディエンスとの距離を縮めて、みんなをその中に入れることができた。そのようなことができるのは、本当の芸術だよね。ほとんどのフロントマンがその方法を学ぶには長い時間がかかるから、エイドリアンの言っていることは理解できるけど、でも、やはりエイドリアン・スミスはそこにいるべきだし、もっとレコーディングに参加して、もっと歌うべきだと思うんだ」