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スティーヴ・ペリーと共にジャーニー「It Could Have Been You」の新Verを録音したスティーヴ・ルカサーの息子、この曲について語る

2024/05/14 14:42掲載
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The Effect
The Effect
ジャーニー(Journey)スティーヴ・ペリー(Steve Perry)は、スティーヴ・ルカサー(Steve Lukather)の息子トレヴ・ルカサー(Trev Lukather)フィル・コリンズ(Phil Collins)の息子ニック・コリンズ(Nic Collins)らが組んだ新バンド、The Effectとのコラボレーションで、ジャーニー「It Could Have Been You」の新ヴァージョンをリリースしました。このヴァージョンについてトレヴがUltimate Classic Rockのインタビューの中で語っています。

「自分たちのバンドらしいサウンドにするために、コーラスで少し遊びたかった。というのも、僕にとってこのコーラスは、原曲の中で唯一。“これは僕たちがやることなのかな?”と思った部分だったんだ。歌詞も素晴らしいフックも大好きなので、それを僕たちらしくするにはどうしたらいいんだろう?と考えた。本当に怖い瞬間だった。この曲には2つの方向性がある。ペリーがこれを聴いたとき、気に入るか、嫌いになるかのどちらか。義父(ペリーやニール・ショーンとこの曲を共作したジョナサン・ケイン)も同じだね。

その中間はない。とても素晴らしかったのは、彼らが僕らの微調整を受け入れてくれたこと。ペリーは“すごく新鮮でモダンだね”って言ってくれた。僕がペリーとジョンの好きなところは、彼らはオープンマインドで、僕らは2024年にいるんだ、もう1986年にはいないんだ、ということを理解しているところなんだ。“新鮮な方法で2024年に持ってきてくれたんだね”という感じだった。変化も何もかも、僕たちにとっては自然なことだった。

スティーヴに会う前の晩にまとめて、ドラムを叩いた。プロダクションの面では、彼がリスナーとして聴けるようなものを作りたかった。だからエメット(スタング/The Effectのシンガー)が実際にリード・ヴォーカルを歌った。ペリーがそれを聴いて(作業を加えて)完成したんだ。

スティーヴ・ペリーが100万ドルのような音を出するのは明らかだから“もっとやってくれ!”と思うのは当然だ。でもね、スティーヴがとてもクールなのは“君たちのやっていることを邪魔したくない。僕は君たちがやっていることが大好きなんだ”と言うところなんだ。

彼にはやりたいと思うだけのことをやってもらった。彼はエメットのリード・ヴォーカルが大好きだったから、エメットがやったことを踏み越えたくなかったんだ。

僕たちは試してみたけど、彼は“ダメだ。エメットの声が良すぎる。じゃあ、僕はこれをやらせてよ”と言って、それから、彼はクールなアドオン(付け加えるもの)をやった。例えば、2番目のヴァース(Bメロ)でペリーが後ろで2つのハーモニーを続けて歌っている。ほとんどリバース・ヴォーカルに聴こえるけど、これがペリーのテクニックで、とてもすごかった! 実際、この曲は僕たちが敬意と愛と楽しみから作ったものなんだ。一緒に仕事ができて、本当に素晴らしかったよ。

みんなに知っておいてほしいのは、ペリーは今でも全力で歌えるということ。彼は誰かに何かを証明する必要はない。みんなは変な意味で自分たちにその資格があると思っている。彼は誰かに何かを証明する必要はない。彼にはまだそれがあるし、若いアーティストと一緒に仕事をすることに興奮している。それが彼にエネルギーと活力を与え、(こういうことを)やりたいと思わせている。彼が何をしたいかなんて誰にもわからない。もっと音楽を?別のアルバム? 何でも...それは彼次第だよ。人々はその境界線を尊重しなければならないし、彼がやりたいことは何でも尊重しなければならない。

彼はまだ強大な力を持っている。それがこの曲に表れていると思う。ちなみに、ペリーはミキシングセッションにも参加した--みんな知っておくべきだよ。ペリーは僕たちと(ミキサーの)ウィル・ブリエールと一緒にいた。ヴォーカルのバランスはすべて彼自身のスタンプなんだ。

彼はこう言った“これはThe Effectのためであって、僕のためじゃない”。彼は僕たちのバンドを信じ、僕たちの活動を大好きになってくれた。“君たちを信じている”と言い、“君たちは僕のバックアップ・バンド以上の価値がある”と言ってくれたのは、彼から僕たちへの贈り物だった。だから、これはスティーヴがリード・シンガーになることを意図したものではないことを、みんなに理解してほしい。それは“僕の伝説の妖精の粉を振りかけて、新しいファンにも昔からのファンにも本当にクールなものにしよう”というものだった。若い人たちとかね。僕たちはまた、大ヒット曲ではない曲を選んだ。隠れた名曲で、僕の大好きなジャーニーの曲のひとつだ。聴いてもらう価値がある。若い人たちはこの曲を聴いて“これは何だ?”と思うだろうね。みんなに受け入れられて、たくさんの愛を感じている。オリジナルとはかなり思い切った変更だからね。僕たちは、みんながこの曲を気に入ってくれていることをとても嬉しく思っているよ」