George Harrison bought the tea set in 1966 - IMAGE SOURCE,PA MEDIA
ジョージ・ハリスン(George Harrison)が1966年の
ビートルズ(The Beatles)日本公演の際に購入した日本製ティーセットが、英リバプールにあるリバプール・ビートルズ・ミュージアムにて一般公開されています。
66年当時、ファンが殺到することによる混乱を避けるためにビートルズは日中ホテルからの外出が禁止されていました。行動制限の代わりにホテルでは着物屋や土産屋などの訪問販売を受けており、このティーセットもそこで購入されたものです。ジョージは3セット購入し、同ミュージアムにはそのうちの1つが展示されています。
リバプール・ビートルズ・ミュージアムを運営するローグ・ベストが英BBCの取材に応じています。ローグはビートルズの初代ドラマー、
ピート・ベスト(Pete Best)の異父弟で、父親は、ビートルズのロードマネージャー、個人秘書、アップル・コアの代表を務めて「5人目のビートルズ」と称されることもあったニール・アスピノールです。
66年の来日時、ジョン・レノンとポール・マッカートニーは行動制限をかいくぐってホテルの外に出たことがありましたが、しかし、リンゴ・スターとジョージは部屋に閉じこもったままでした。
ローグ:
「彼らはツアー中に買い物をするのが好きだったが、外出ができなかったので、部屋に商品を持ってきてもらっていました。
ジョージはとても豪華な日本のティーセットを3つ買って、それをイギリスに送っていました。
ジョージは1つだけ残し、(僕の)父に残りの2つの中から選ばせ、(選んだ)3つ目を(父は僕の)母に渡しました」
こうして、ティーセットの1セットは、リバプールのウェスト・ダービーでカスバ・コーヒー・クラブを経営していたローグの母モナ・ベストの家の飾り棚に置かれるようになりました。
ローグによると、15歳の時に母親からティーセットを洗うのを頼まれて以降、セットは完全には揃わなくなったという。
ローグ:
「とても慎重に台所まで運んで洗ったんだけど、洗い終わると、友達と遊びに行くために急いでいたので、全部重ねて持って帰ってきたんだ。
ママは僕に“そんな風に持って帰らないで、落としちゃうわよ”と言った。
僕は“大丈夫、そんなことしないよ”と言った瞬間、カップの山が崩れ、3つのカップが床に落ちて割れてしまった。
母に殺される前に、僕はドアから逃げ出したよ」
ローグは最後に、このティーセットが日本からリバプールを訪れるビートルズ・ファンに特に興味を持ってもらえることを願っているとも語っています。