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メタリカとルー・リードがコラボ作を作ると聞いたプロデューサー 「何から始めればいいんだ? どうすればいいんだ?」と悩んだと回想

2024/03/26 18:07掲載
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Lou Reed & Metallica / Lulu
Lou Reed & Metallica / Lulu
メタリカ(Metallica)ルー・リード(Lou Reed)がコラボレーション・アルバムを作ると聞いたプロデューサーのグレッグ・フィデルマンは、まず「何から始めればいいんだ? どうすればいいんだ?」「何を期待していいのかわからなかった」と悩んだという。フィデルマンは、メタリカの公式YouTubeチャンネルで公開された「The Metallica Report」のインタビューの中で、コラボレーション・アルバム『Lulu』の制作を振り返りながら、アルバムに関する興味深い話をいくつか披露しています。

メタリカは常にすべてをコントロールしたがっていましたが、それは少し問題となったという。

「何が起こるかわからないなんて、(メタリカでは)普通は許されないことなんだ。だから僕らは“どうすればいいんだ? どうやればいのか?”という感じだった」

ラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)にとっては普通ではないことでしたが、ルー・リードらしいことでした。このプロジェクトの自発性こそが、このプロジェクトを特別なものにしました。フィデルマンはこう続けています。

「明らかに、まだどんな曲なのかもわかっていない。だからリハーサルが必要なので、リハーサルの準備をしている。ルーは準備ができている。どうやって彼を動かすか考えているんだけど、彼はただこの部屋で座ったまま歌いたがっていた。その後、彼らは何かやり始めて、ジャムり始めた」

興味深いことに、彼らがジャムったものは、リードには完璧に聴こえました。

「“コントロールルームで聴き返してみよう”となり、そして彼らはコントロール・ルームに入った。初日だったと思う。そしてルーは“素晴らしい!最高だ!それでいい!よし!次の曲をやろう”と言った。それに対してのラーズの反応は“え?”だった(笑)」

フィデルマンも困惑していました。

「自分が何をしたのかもわからない。そうやって、あれが生まれたんだ。とにかく実験して、ただジャムって、何も考えずにやった。事前に何も考えず、すべてが非常に本能的なものだったんだ」

フィデルマンは、このコラボレーションはメタリカのメンバーにとって「とても良いことだった。彼らはそれを楽しむことを学んだ」とも話しています。

もちろん、このプロジェクトには課題もありました。フィデルマンは「最初から最後までトリッキーなプロセスだったし、ルーは超激情家だった(笑)」と話しています。

またカーク・ハメット(Kirk Hammett)がソロをやっているとき、ルー・リードが彼にやめろと言ったこともありました。しかし、それをみんな気に入っていたという。フィデルマンはこう話しています。

「ある時、カークが何かをやっていた。中東っぽい、ちょっと奇妙なことをしていた。ワウか何かを使っていたのか、何だったのかはわからない。とても中東的だった。ルーが立ち止まって“(中東のダンスの)ベリーダンスはやめろ!”と言ったんだ(笑)。みんな“え?! 何てこった、すごいな”という感じだったよ」