ビートルズ(The Beatles)のアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』を基に、若者たちの恋と冒険を描いたミュージカル映画『サージャント・ペッパー』。主演した
ピーター・フランプトン(Peter Frampton)は騙されて出演したと語っています。
ポッドキャスト『The Bob Lefsetz Podcast』に出演した際、フランプトンは酷評されたこの映画にどのように誘われたかを明かしています。
「(プロデューサーの)ロバート・スティグウッドから、ポール・マッカートニーが(物語の舞台)ハートランドの救世主になると聞かされていたんだよ。スティグウッドが“ポールが映画に出るんだ”と言ったとき、僕は“本当に!ビートルズが映画に出るのなら、彼が許可したのだから、悪いはずがない”と思ったんだ」
しかし、現実が見えてくるのに時間はかかりませんでした。
「ロサンゼルスに飛んで、最初のミーティングに行ったら、ポール・マッカートニーはいなかった。騙されたんだ。撮影初日から、ああ、これは大失敗だと悟った。訴訟を起こされたら大変なことになるので、立ち去ることができなかった。でも、あの映画に出るのはみんな嫌だったんだ」
スティグウッドは、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』や『ジーザス・クライスト・スーパースター』だけでなく、クリームやビージーズなどとの仕事のおかげで、業界に影響力を持っていました。これらの成功により、スティグウッドはこの映画にスターを集めることができましたが、映画は批評的にも商業的にも大失敗に終わりました。
「みんな失敗するはずがないと思っていたし、いい作品になっただろうと思っていた。唯一言えるのは、いい脚本じゃなかったということと、ジョージ・マーティンは音楽をやるべきではなかったということ。ビートルズがいないのにジェフ・エメリックと一緒にビートルズの曲をやることを想像してみてほしい。彼らはそれを楽しんでいなかっただろうね」