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XTCのアンディ・パートリッジ「人は偉大なプレイヤーにも偉大なソングライターにもなれるが、その両方にはなれない」

2024/02/13 18:23掲載
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Andy Partridge
Andy Partridge
XTCアンディ・パートリッジ(Andy Partridge)は、XTCをギターバンドだとは思っていないという。理由を米Guitar World誌の新しいインタビューの中で語っています。また「人は偉大なプレイヤーにも偉大なソングライターにもなれるが、その両方にはなれない」という自論も語っています。

「XTCのアルバムの中で、ギタリストとしてのあなたを最もよく表しているのはどれか?」と尋ねられたパートリッジですが、「それは難しいね。僕は自分をギタリストだとは思っていないから」と答えます。「XTCをギターバンドだとは思っていないのですか?」と尋ねられたパートリッジはこう答えています。

「XTCは派手じゃないから、多くの人は“彼らはポップ・ソングをやっているんだ”と思っている。その通りなんだ。僕たちは長いソロもやらないし、ギターの限界に挑戦したりもしない。どちらかというと、“曲には何が必要なのか”という古典的なものなんだ。ギターは弾くけど、みんなが眠りにつくまでずっと弾き続けることはない。

すべてが緊密に構成されている、ビートルズ、ザ・キンクス、スモール・フェイセス、ローリング・ストーンズのようにね。それらのバンドには、確かに適切なプレーヤーがいた。XTCもね。派手になることもあるけど、曲の必要性に重点を置いている。それができずに不必要に派手なバンドが多すぎるんだ」

Q:現代のギター・シーンは、テクニカルな技巧を過大評価していると感じますか?

「本当に偉大なプレイヤーは、ソングライターではない傾向がある。人の心を動かすために、曲のために働くか、楽器の音のために働くかのどちらかなんだ。この2つを両立させるのはほとんど不可能。ソングライターでもある素晴らしいプレイヤーはあまりいないと思う。

僕のお気に入りの一人は、70年代初頭にいた(パトゥ、ボクサー、ケヴィン・エアーズとのコラボレーションなどでよく知られている)オリー・ハルソールだ。僕は、ある程度しかまだできていない。彼はその両方ができる稀有なプレイヤーだった。彼を知る人が少ないのは残念だよ。

現在では(イタリアの)マッテオ・マンキューソが近いね。僕はジミ・ヘンドリックスが大好きで、ロリー・ギャラガーから多くのことを学んだ。特にテイストの頃ね。彼らはブルース、ジャズ、ロックをうまくブレンドしていた。ロリーが彼らをクビにして別のバンドを結成し、ベーシックなパブ・ロックを演奏するまでは素晴らしかったので本当に残念だった。その後、アラン・ホールズワースを知った。ギターを弾く火星人のような人だった。

これらのプレイヤーはみんな素晴らしいギタリストだったけど、ソングライターとしてはそれほどでもなかった。偉大なソングライターのほとんどは、技術的な基準から言えば、ギターをほとんど弾けない人たちだということがわかった。その完璧な例がジョン・レノンで、彼は偉大なソングライターだったが、ギター演奏はせいぜい不器用なものだった」

「尊敬するプレイヤーは何人かいるけど、彼らのほとんどは可能な限りのことをやっている。僕は、ギターが知られていないジャンルの音楽にギターを取り入れるべきだと思うし、そうしてほしいと願っている。

どんなジャンルがいいのか思いつかないけど、ヘンドリックスがブルースでやったようなことを誰かがやってほしい。方向性はいくらでもある。ただ、それをやるだけでいいんだ。僕の言っていることだけでは意味不明なのかもしれないけれど、ギターに関しては、そういうものを見てみたいんだよ」

Q:ギター・シーンはどこへ向かってほしいですか?

「ギター演奏が復活しつつあるという実感がある。ネットで若い子たちが高度で面白いことを弾いているのを見かける。その中には僕にはできないこともある。でもそれは問題ではなくて、僕は自分の演奏の中に驚きがあるのが好きなんだ。

子供たちの演奏が曲作りから切り離されるかどうかはわからない。(演奏と作曲の)2つが完全に絡み合うことはないようだね。もしかしたら、偉大になるためには、この2つが分かれる必要があるのかもしれない。あるいは、僕が年を取りすぎていて、かつてのヘンドリックスがそうであったように、スリルのみを追求する演奏方法を見つけることができないのかもしれない」