クラウトロックの巨星
Canでの活躍でも知られる
ダモ鈴木(Damo Suzuki)が死去。Can作品のリリース元Spoon RecordsによるCanの公式SNSアカウントで発表されています。74歳でした。
以下、声明より
「昨日2024年2月9日(金)、素晴らしい友人であるダモ鈴木が亡くなりました。
彼の尽きることのない創造的なエネルギーは、Canだけでなく、全大陸にまたがるネットワーク・ツアーでも、世界中の多くの人々に感動を与えました。ダモの優しい魂と生意気な笑顔は永遠に惜しまれるでしょう。
彼はミヒャエル、ヤキ、ホルガーとともに素晴らしいジャムを披露するだろう!
彼の家族と子供たちにたくさんの愛を。
後日、葬儀の手配をお知らせします」
10代で日本を離れたダモ鈴木は、60年代後半をヒッピーとして世界各地を放浪。その過程で、路上で即興演奏を行うようになり、これにより、即興的で型にとらわれない独自のヴォーカル・スタイルを確立。
Canのメンバーは彼のパフォーマンスを目撃して気に入り、メンバーに迎える。彼が在籍した期間は、間違いなくCanの頂点といえる期間であった。1971年の『Tago Mago』など、象徴的で多大な影響力を持つ作品に参加した。
1973年にCanを脱退したダモ鈴木は、10年間は音楽活動を休止するが、1983年に復帰。1990年代以降、「ダモ鈴木ネットワーク(ダモズ・ネットワーク)」として知られる、ツアー中に様々な地元のミュージシャンと即興演奏を行う活動を始めた。
ダモ鈴木は2014年に大腸癌と診断され、生存確率10%と宣告された。2022年には、晩年の彼を追ったドキュメンタリー映画『ENERGY: A DOCUMENTARY ABOUT DAMO SUZUKI』が海外で公開された。
映画のトレーラー映像