デペッシュ・モード(Depeche Mode)の1st~5thをはじめ、
エコー&ザ・バニーメン(Echo and the Bunnymen)、
イギー・ポップ(Iggy Pop)、
ジョー・ジャクソン(Joe Jackson)、
スーシー&ザ・バンシーズ(Siouxsie and the Banshees)などのアルバム・カヴァーを手がけ、また
ザ・ジャム(The Jam)や
エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)の象徴的な写真を撮影した、著名な英国人写真家のブライアン・グリフィン(Brian Griffin)が死去。Clash Magazineによると、1月29日に眠るように息を引き取ったという。75歳でした。
バーミンガムで生まれたブライアン・グリフィンは多くの工業関係の仕事に就き、一時はブリティッシュ・スチールに勤務していた。当初は趣味として写真を始め、地元のカメラクラブに入会。1972年にマンチェスター美術学校を卒業し、グリフィンは写真家として働くためにロンドンに移る。1980年代までに、グリフィンは企業写真の専門家として知られるようになった。
同じ頃、彼は音楽業界で働き始め、Stiff Recordsと親交を深め、ザ・ジャムやエルヴィス・コステロの象徴的なポートレートを撮影。その後、スーシー・スー、ケイト・ブッシュ、デペッシュ・モード、ウルトラボックス、R.E.M.、ビリー・アイドル、イギー・ポップ、リンゴ・スター、クイーン、ピーター・ガブリエルなどを撮影した。
彼はこの時代の多くのアルバム・カヴァーを手がけた。グリフィンと音楽界との最も深い結びつきを象徴するのは、おそらくデペッシュ・モードとのつながりだろう。彼の写真はバンドの最初の5枚のスタジオ・アルバム(『Speak & Spell』『A Broken Frame』『Construction Time Again』『Some Great Reward』『Black Celebration』)で使用され、『A Broken Frame』の写真は後に1990年のタイム誌でPhotograph Of The Decadeに選ばれた。
90年代には写真から大きく離れ、2004年にはポール・マッカートニーのドキュメンタリーを監督した。