“All the Young Dudes”のレコーディングの時、ボウイは僕にギターに合わせてオルガンを弾いてほしいと言った。それはかなり難しいと思ったので、ミック・ラルフスがギター・パートに集中できるようにコードを押さえることを提案した。うまくいったよ。ボウイはもっと商業的なサウンドにしたかったようだけど、ミックスに問題があったので、デヴィッドはトライデント・スタジオに持ち込んでミックスをやり直した。そのリミックスを聴いたCBSの人が“君たち、ヒット・シングルができたぞ”と言っていた。
この曲は、グラム・ロックが爆発的にヒットした真っ最中にリリースされた。ピートは8インチの上げ底ブーツを手に入れたが、それはベースの重さで観客の中に倒れこんでしまうほどの高さだった。ある夜、僕は青いジギー・スターダストのジャンプスーツを着たボウイとピザを食べに行った。彼は食事をしていなかったので、栄養失調で苦しんでいて、歯から血が出ていた。ジュークボックスには彼のヒット曲“Starman”があって流れているとき彼は言った。“君の曲ももうすぐそこにあるよ”。僕は彼に、最初のヒット曲を自分たちで作れたらよかったのにと言った。彼はそれを理解してくれた。“All the Young Dudes”は、バンドから生まれたすべてのヒット曲のための道を開いてくれた。僕たちのためにそれを書いてくれた彼に感謝することができてよかった。素晴らしいものだったよ」