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マイク・ポートノイ「ドリーム・シアターに戻ったらどうなるのか100回くらい夢見たよ」 復帰や新アルバムについて語る

2023/12/30 21:02掲載
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Dream Theater 2023
Dream Theater 2023
ドリーム・シアター(Dream Theater)に復帰したドラマーのマイク・ポートノイ(Mike Portnoy)は、脱退していた間、「ドリーム・シアターに戻ったらどうなるんだろうとか、戻って最初のライヴをやったらどうなるんだろうとか、たぶん100回くらい夢を見たと思う」。Drumeoのインタビューの中で、改めて復帰するまでの感情や経緯、新しいスタジオ・アルバムなどについて語っています。

「13年が経ったけど、時間がすべての傷を癒すという表現があるように、時間がすべての傷を癒してくれたと思う。ジョン・ペトルーシから始まって、みんなとの関係が再燃するのに何年も何年もかかった......たぶん5、6、7年くらい前かな、俺らはまたつながったんだ。

俺らの家族--彼の妻と俺の妻は、俺らが妻と知り合う前から一緒にバンドをやっていた。子供たちも一緒に成長してきた。僕の娘とジョン・ペトルーシの娘は、この5年間ニューヨークでアパートをシェアしていた。家族は今でも親しかったので、ジョンとは必然的に個人的なレベルでまたつながったんだ。新型コロナウイルスのロックダウン中、俺はツアーに出ることができず、ドリーム・シアターもツアーに出ることができなかった。ジョンはソロ・アルバムを作りたいと思い、俺にそのアルバムに参加してほしいと依頼してきた。それがこの方向への第一歩だったと思う。俺はジョンのソロ・アルバムに参加した。

それから数ヵ月後、ジョンとジョーダン(ルーデス)と一緒にリキッド・テンション・エクスペリメントのアルバムを作った。そこで俺たち3人が再び集まった。翌年にはジョンのソロ・ツアーに参加することになり、俺たちの妻たちのバンドがオープニングを務めることになったので、妻たちも一緒だった。個人的なレベルでも、音楽的なレベルでも、すべてがひとつにまとまり始めていた。最後のピースは ジェイムズ・ラブリエと再会できたことだと思う。ジェイムズとは10年以上話していなかったからね。

2022年頃だったと思うけど、ドリーム・シアターのニューヨーク公演を観に行った。そこで10年以上ぶりにジェイムズに会った。文字通り、大げさじゃなく、会って5秒もしないうちに、ハグして、キスして、別れていた間に起こったドラマやでたらめなことが、すぐに溶けてなくなるような感じだった...ジェイムズと再び仲間になれたことで、なんというか...それが必然のように思えるようになった。

最終的にリユニオンすることは、俺たちの計画にはなかったと思う。実際、もし5年前にこれを聞かれていたら、俺はおそらくそれにお金をかけなかっただろうね。でも、今言ったようなことが進展して、これは必然なのかもしれないと思うようになったんだ。

俺たちは今、人生のちょうどいい時期、ちょうどいい場所にいるように思える。ドリーム・シアターを結成してからの数年間、俺たちは20代、30代、40代だった。そして今、俺たちのほとんどは50代で、メンバーの何人かは60代だ。人生は短いのだから、大好きな人たちと一緒にいて、自分の人生と心の一部である音楽を演奏しないなんて良くないと思う。だから、ここにいるんだ」

ドリーム・シアターの新たな時代におけるポートノイの役割について彼はこう語っています。

「ジョン・ペトルーシと俺が話し合ったのは、そのことだけだったと思う。この時点では、ビジネスやお金などについては何も話していなかった。

俺たちはお互いの事が大好きだというはわかった。また一緒に演奏したいとも思っている。でも、新しいダイナミズム(活動)はどういうものになるのか? 最初の25年間、ジョンと俺は一緒にアルバムをプロデュースしてきた。俺たちは一緒にバンドを率いていたようなものだった。

俺が責任と決断の大部分を担っていた。だから、バンドを辞めたとき、俺はとてもコントロールフリーク(※すべてをコントロール、管理しようとする人/仕切り屋)だった。

そして今、この13年かそこらで、明らかにバンド内の構造や役割、行動方法を設計し直さなければならなくなった。今はジョンが自分でアルバムをプロデュースしていると思う。だから、“新旧”のドリーム・シアターがどういう構造になるかはまだわからない。でも、みんな年をとって賢くなっていると思うよ。

13年前にバンドを脱退したとき、俺はコントロール・フリークだった。それを最初に認めるよ。時が経つにつれて、俺はそのすべてを緩めるようになったと思う。この13年間にやってきたすべてのバンドで、妥協の仕方、協力の仕方、物事の手放し方を学ばなければならなかった。トゥイステッド(シスター)やアヴェンジド(セヴンフォールド)では、ドラムを叩くだけの雇われライヴをやったこともある。新しいダイナミズムの中で自分の足元を見つけるしかない。

例えば、俺にとって常に大きなことだったのでセットリストを書くこととか、コントロールできるようになりたいと思う部分はたくさんある。でも、それ以外の分野では、離れてもいいし、関わらなくてもいいと思っている。もう歌詞を書かなくてもいいとも思っている。昔はいつも歌詞をたくさん書いていたんだけど...。アートワークやグッズのデザインなど、いろいろなことがそうだね。本当に大事なことは自分で選ばなきゃいけない。自分たちの足元を見極めて、みんなが新しいダイナミズムの構造のどこにフィットするのか見ていくことになると思う」

ドリーム・シアターは年明けすぐにニュー・アルバムの制作に取り掛かるという。

「年明けすぐにニュー・アルバムの制作を始めるつもりだ。今年はまだいくつか予定が残っていて、それらの約束を終わらせるつもり。年が明けたら、ドリーム・シアターに集中し、スタジオに入って新しいアルバムに取り掛かるつもりだよ。

最初のライヴがいつ、どこで行われるかはまだわからない。でも、それが一番楽しみなことなんだ。世界で最も熱心なファンの前で再びステージに立つのが待ちきれないよ。最初のライヴのエネルギーと興奮を今考えるだけでも鳥肌が立つよ。

夢で見たことがあるんだ。この13年ほどの間に、ドリーム・シアターに戻ったらどうなるんだろうとか、戻って最初のライヴをやったらどうなるんだろうとか、たぶん100回くらい夢を見たと思う。それを実際にやれるなんて、すごいことになりそうだよ」